内容説明
「女らしいってどういうこと?」ある日突然、男勝りのミカがユウスケに聞いてきた。青いインコによれば、ミカはどうやら振られてしまったらしい。恋をして変化するミカに戸惑うユウスケ。そんなユウスケにも告白してくる女の子が現われて…。中学生になった双子の日常を爽やかに描く「ミカ!」第二弾。
著者等紹介
伊藤たかみ[イトウタカミ]
1971年兵庫県生まれ。95年早稲田大学政経学部在学中に、「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第32回文藝賞を受賞しデビュー。2000年「ミカ!」(理論社)で第49回小学館児童出版文化賞、06年「ぎぶそん」(ポプラ社)で第21回坪田譲治文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
447
わたしにとっていい小説とは。たとえば途中で読むのを中断させられたときに、次が待ち遠しくてついつい主人公たちのことを考えてしまうような。この物語はまさにそれ。みんな素直で可愛い、でももちろんそれだけじゃあない中学二年生。青い鳥の「シアワセ」がまた、いい味出してる。そしてわたしみたいな中年が読むと、すんなり当時の自分にタイムスリップさせられてしまう。さぁ次はどんな「伊藤たかみワールド」に出会えるだろう。2018/11/20
papako
70
ミカ!の続編。中学生になったミカとユウスケ。ミカが恋した!なんでもないし、大きな事件起きないし、なんもないんだけど、なんか良かった。最後ほっこり読み終わった。読み終わって、この気分を台無しにしたくなくて、次に読む本悩んじゃいました。あ、関西弁の双子のお話しが続いた。うん、なんか良かった。2018/06/26
なゆ
67
前作で小6だった双子のミカとユウスケが、今度は中2に!そして、読み終わると二人の成長がなんだか嬉しくて眩しくて、本を抱きしめた。今度は飼ってるインコの“シアワセ”が、なぜかユウスケの耳元でだけ人間の言葉を、しかも意味深なことを喋って騒動を巻き起こす。ミカが突然言い出した「女らしさってどんなん?」。自分に素直で一直線なミカもいいし、そんなミカの反動で落ち着いて慎重なユウスケもいい。ああ、どうして『ミカ✕ミカ✕ミカ!』はないのか…。その後の二人も読みたいよー!2020/12/31
はつばあば
62
小学生から中学生になっても中身は同じ。大人のフリはできないし、幼児のように泣きわめくこともできない。それでも日々進歩していくミカとユウスケ。「嫌いや」と思っていてもいつか好意に代わる。女の化粧は、そうです、嫌いを隠し、楽しくなくても笑顔、泣きたくても笑顔。ユウスケくん、男の世界も大変だけど、お姉ちゃんの元暴力彼氏のような人にミカが関わらないように気をつけてあげてね。・・?ミカの方が強い?( ;∀;)。2016/03/09
チアモン
55
ミカ!の続編。ミカもユウスケも小学6年生から中学2年生になったかぁ。ミカも恋するお年頃になったんだね。双子ってやっぱりいいなぁ。今回もとてもテンポ良く、とても素敵な作品に出会いました。2019/11/15