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文春文庫
くさいはうまい

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167679941
  • NDC分類 588.5
  • Cコード C0195

内容説明

発酵の神秘とは、臭いにこそある。西にくさいものがあると聞けば千里の道をものともせずにひとっ飛び。東に鼻の曲がるような郷土食品があると聞けば千尋の谷底へ降る。世界中の“曲者”たちを食べ歩く“発酵仮面”の著者が綴る、におい立つエッセイ。行間から怪しい香りが漂ってきて、あなたをめくるめく世界へ誘いますぞ。

目次

滋養たっぷり物語(発酵の神秘;甘酒;味噌 ほか)
くさいはうまい(臭い肉、臭い酒;虫も臭かった;チーズは猥褻である ほか)
におい文化の復権(世界中の臭いものを食べ歩く;においと健康の相関関係;におい文化の復権 ほか)

著者等紹介

小泉武夫[コイズミタケオ]
1943年、福島県の造酒屋に生まれる。東京農業大学農学部醸造学科卒業。東京農業大学教授、農学博士。専攻は醸造学・発酵学・応用微生物学。食物・微生物関連で特許20件を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HIRO1970

96
⭐️⭐️⭐️久々の小泉先生の食のお話。先生の著作はこれで6冊目です。今回のテーマは得意中の得意分野の発酵食品で既読の話も多数ありますが、更に一歩踏み込んで匂いに焦点を絞った大変興味深い内容でした。昨今の抗菌ブームは人間の免疫機能を下げることはあっても高めることは無い。好みの匂いは地域性(湿潤↔︎乾燥)や民俗性(米食↔︎パン食)で決まってくる事。最近はスーパーフードブームですが、昔からある地域で食べられてきた知られざる素材や調理、貯蔵、発酵方法に人類を救うヒントがある気がします。皆さんにオススメします。2015/11/28

shamrock

5
日本の発酵食品の素晴らしさを前半で説き、後半は世界の臭い発酵食品の話に移行。もともと雑誌連載だったので少々とりとめが無く、重複ネタもあるけども、面白い読み物だった。最近はピクルスが流行ってると聞いたが、日本の伝統的な漬物ももっと取り上げられるべき。「菜漬器浅漬け名人」みたいなものが40万個も売れるほどなんだからさ。インチキだったけど。2013/07/12

ラグエル

5
やっぱりキビヤックとかシュールストレミングスに目がいっちゃう。キビヤックは『もやしもん』の冒頭登場で有名になったし、シュールはテレビでよくその激しさにお笑い芸人にリアクションとらせて喜んでるし。臭さの表現が『ぬか漬け+くさや+フナズシ+チーズ+生ギンナン+腐ったニンニク』とかとんでもないことになっているのに笑った。実際かいだら笑っていられないだろうけど。もひとつ。甘酒で発行させた江戸時代のパンが気になった。再現できないか。2011/07/06

三月★うさぎ

5
面白かった。好奇心って大きな原動力だよね。と感心する。臭いと敬遠するだけじゃ世界は拡がらないね。ところで、初期の『もやしもん』を思い出した。こっちがネタもとだろうけど。2009/11/08

ニッポニア

4
強烈な臭みを経験していないこと悔しいこと山のごとし。今年はなにか嗅ぐぞ!2015/04/21

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