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文春文庫
日本プラモデル興亡史―子供たちの昭和史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167679897
  • NDC分類 507.9
  • Cコード C0195

内容説明

「のらくろ」に夢中になった昭和初期。模型飛行機作りに熱中し、ついには自ら小売店を開業した開戦直前。そして太平洋戦争中、軍役についた著者の作った模型飛行機はシンガポールの大空を舞った。終戦後、細々と再開した模型屋にプラモデルブームという神風が吹く…。日本の歩んだ道を色濃く映す昭和模型史。

目次

第1章 プラモデルとの出会い(駐留軍が連れてきたプラモデル;世界最初のプラモデルとは? ほか)
第2章 プラモデル前史(私と模型飛行機の出会い;模型飛行機の誕生 ほか)
第3章 プラモデルの黄金時代(模型屋を再開;小倉井筒屋に模型店を開く ほか)
第4章 プラモデル、大人の成熟した趣味へ(プラプレーン・コンテストの開催へ;プラプレーン・コンテストの光と影 ほか)
第5章 プラモデル、新しい時代へ(ミニ四駆ブームと出戻り(?)モデラー
新しいメーカーの誕生、プラモデルのこれから)

著者等紹介

井田博[イダヒロシ]
大正9(1920)年、現在の北九州市八幡東区に生まれる。幼いころからの模型好きが高じ、19歳のときに自家の一隅で模型屋を開業。昭和17年出征、翌年秋ビルマで戦傷、内地で終戦を迎える。22年、模型店(博巧社)を再開。24年小倉井筒屋に模型部を出店。41年日本初のプラモデル専門誌『モデルアート』を創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinupon

12
プラモデルの歴史が詰まっている本です。一小売店が子供たちに夢を売る仕事って良いですね。2015/03/14

富士さん

6
アニメとの関係を知りたくて手に取りましたが、著者のキャリアがおもしろい。趣味を仕事にして、メーカーや出版社ならいざ知らず、学校や軍までも巻き込み、地方都市から模型文化を広めていったその活動は、70年代に草の根的にアニメコミュニティを広げ、作り手にも多くの人材を送り出したオタクたちの動きを彷彿とさせるものがあります。歴史著述としても、見聞きしたものだけでなく、ちゃんと調査をされています。しかし、どうしてもミリタリーモデル中心で、70年以降の記述が薄く、プラモデルはまだまだ研究の余地があるなと思わせます。2024/02/27

こう

4
戦前の木製模型から、戦後、静岡を中心としたプラスチックモデルの発展を、模型屋での経験、模型誌『モデルアート』の創刊など、昭和の模型業界で活躍した著者が自身の体験を元に詳しく記しています。 非常に貴重な文化的資料です!

takahashi

4
提供する側から見た庶民文化の歴史というのは、社史という形で纏められたりはする事はあるけれど意外と表に出てこないので、こういう本はとても面白く読めます。内容の中心になるのがスケールモデルの隆盛までというのは一人の筆者によるものなので仕方ないですけど、昭和50年代以降のキャラクター模型における歴史を提供側から俯瞰する書物も見てみたいなあ(ガンプラに関しては既に存在してるからそれ以外の所、アオシマとかクラウンとか童友社なんかが子供たちを魅了してたあたりのやつを是非ひとつ…)。2014/10/05

こうず

3
模型販売からプラモデル雑誌に携わった著者の半生を通し、草創期からの日本のプラモ文化を俯瞰する。特定の団体・企業に偏らず、総合的に各時代を紹介できたのは、ひとえに雑誌創刊者という立場ゆえだろう。あまり話題に上る事の無い、サブカルチャー史の側面を知る上で有意義な書でもある。が、スケールモデル重視の構成になっており、ガンプラ等キャラクターモデルに関してはあまり触れられていないのが残念といえば残念なところ。2010/04/17

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