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文春文庫
銀座24の物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167679279
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

短編小説のアンソロジーで、ここまで豪華な顔ぶれの作家陣の競作は他に例をみない。出会い、別れ、愛、友情、死―24人の作家が「銀座」を切り口に持ち味を存分に発揮して描いた24のストーリーは、みなどこか切なく心に響く逸品ばかり。各々の個性を味わいながら、ゆっくりと読みたい贅沢な一冊である。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

357
銀座百店会が発行するタウン情報誌「銀座百点」に掲載された24の掌編を集めたもの。概ねエンターテインメント系の作家たちの小品だ。お名前は全員知っているが、私には初読の作家の方が多い。いずれも基本的には銀座をめぐる物語だが、その銀座度はさまざま。もっとも、24篇トータルには銀座感が味わえる。そして空間は銀座だが、時間軸はどちらかというとノスタルジック寄りだ。篇中では久世光彦「草の子供」、常盤新平「妻恋」、橋本治「かもめ」あたりが秀逸であったか。もちろん作品の好みは様々だろうし、銀座の良さもまたしかり。2019/02/04

あつひめ

36
これは贅沢なアンソロジーだ。銀座という場所は万華鏡の中のキラキラ輝く宝石みたいだと思ったら、真っ暗闇の世界でもあったりする。銀座は人の酸いも甘いもすべてお見通しの街。そこに住む人、そこに通う人、そこにあこがれる人の思いがいっぱいの1冊でもある。銀座は人の情に篤い街なのかもしれない。解説が松たか子さんというのもまたしゃれている気がする。初読みの作家さんが多くて読んでみたいものが増えてしまった。常盤さんの「妻恋」がうら寂しくもあるような・・・ちょっと秋の木枯らしを思わせる作品だった。2011/04/18

いの

20
銀座といえば私は「大人の街」のイメージがありますね。戦後の復興を雑誌などの写真やTVでみかけながら時間は経過しても豊かの象徴はこの場所は相も変わらない気がします。今年の秋は銀座巡りをしようと計画していましたが残念ながらもう少し先の楽しみとなりましたのでこちらの本で楽しみました。匂いがあります。悲しく切なくなりながら時を感じ「銀座の猫」のようにドキドキして24の短編を味わいました。「草の子供」は特に好きです。「銀座の空襲」ははぐらかしてはいますけれどもしかしたら~…なんて想像が膨らみました。2019/11/06

さきん

18
銀座をテーマに様々な作家が短編を寄せる。銀座に対する憧れがすごい。2018/06/02

みい君

16
銀座にまつわる短編24作品が収められている本書。短編なのでサクサク読める。どれを読んでも銀座の凛とした佇まいが感じられました。銀座にいれば何をしても絵になるし、その人物のまでもが崇高に見えてしまう不思議な力を持つ街なのではと感じた。森村誠一さんの銀座カップルが良かった。銀座の街でカップルのみを撮り続ける写真家、その個展に行くことで離婚を回避できたわけなんですが一枚の写真により人生の様々な縮図が込められている感じがしたし、やはり銀座には不思議な力が宿っているんじゃないか?と思わずにはいられなかった。2020/01/24

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