内容説明
『不夜城』を書くまで、馳星周になるまで、ひたすら本を読んだ。そして、それについて書いた。坂東齢人の名で、暗中模索で書き続けた書評の数々。熱い批評の向こうに、愛書狂・馳星周の姿が立ち現れてくる。1991~1997、いかにして坂東齢人が“馳星周”になったか、馳星周の原点と足跡を指し示す書評集。
目次
1991(読後の寂寥感が胸を打つ!隆慶一郎『見知らぬ海へ』;読み始めたら止まらない!今月のえびせん本は『褐色の祭り』だ ほか)
1992(奥泉光『葦と百合』はべらぼうに面白い純文学なのだ;健在!北村薫節『覆面作家は二人いる』に◎ ほか)
1993(出久根達郎『佃島ふたり書房』はしみじみといい物語である;中村隆資『天下を呑んだ男』の軽快で奥深い文体がいいぞ ほか)
1994(問答無用の骨太な魅力!梁石日から目が離せない;脳天にドドーンと衝撃、松浦理英子の世界にクラクラ! ほか)
1995(思わずメロメロのもらい泣き!小学生ヒロインの毅然さに胸キュン;藤田宜永、化けの一作!一大長編『鋼鉄の騎士』の登場だぁ ほか)
1996~1997(心地好い小説はもう飽きた!香納諒一の路線を支持するぞ;執拗な描写が圧倒的迫力で迫る!天童荒太が描く家族崩壊のドラマ ほか)
著者等紹介
馳星周[ハセセイシュウ]
1965年、北海道生まれ。横浜市立大学文理学部卒業後、出版社勤務を経て、フリーのライターに。96年、『不夜城』でデビュー。翌年の第2作『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で日本推理作家協会賞長編部門、99年、『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞する
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感想・レビュー
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