文春文庫
百番目の男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 425p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167661960
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

連続放火殺人を解決、異常犯罪担当部署に配属された刑事カーソンには秘密があった。誰にも触れられたくない暗い秘密だ。だが連続斬首殺人が発生、事件解決のため、カーソンは過去と向き合わねばならない…。死体に刻まれた奇怪な文字に犯人が隠す歪んだ意図とは何か。若き刑事の活躍をスピーディに描くサイコ・サスペンス。

著者等紹介

カーリイ,ジャック[カーリイ,ジャック][Kerley,Jack]
ケンタッキー州生まれ。コピーライターとして20年のキャリアを積んだのち広告業に疑問をおぼえはじめ、2004年、『百番目の男』で作家デビューを果たす

三角和代[ミスミカズヨ]
1965(昭和40)年、福岡県生まれ。西南学院大学文学部外国語学科英語専攻卒。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

131
ミステリーとは言うものの、サイコ・サスペンス的な要素が多いものです。最近はこのような分野が増えてきているような気がします。多重人格物などもオーストリアの作家で先日読みました。この作家は初めてでしかもこれが最初の作品ということですがかなりに読ませる力量があると感じました。最後までぐいぐい引き込んでいってくれます。また、ジェフリー・ディーヴァーの「スキン・コレクター」に似ている個所もありました。2015/10/30

buchipanda3

121
アラバマ州南部のモビールを舞台としたサイコスリラー。連続首切り殺人事件、その死体には言葉遊びみたいな意味深なメッセージが残されていた。異常犯罪者の狙いは?、被害者の共通点は何か?、ミッシングリンクをカーソン刑事が追う。いやあ犯人の意図が晒された時、思わずそっちかと虚をつかれた感じで声が出た。人って目的のためにはどんなものでも思いつくものだよなと。サイコものというと陰鬱さが漂うが、こちらはカーソンの過去も辛辣なのに、どこかアメリカンロックなノリのいいテイストも感じさせてどんどん読み進められた。他も読みたい。2021/05/31

nobby

100
これはまた良くも悪くも斬新な作品(笑)読み友さんレビューでとにかく気になり、前情報無く読んだ。人名とその略称が結び付かず苦戦も、印象に残る人物いっぱい。言葉遊びやらの多用を原語でアメリカンジョークを感じられないのが残念…連続首なし死体に刻まれていた短くはないメッセージの謎。ラスト明らかになるその意味はもう口あんぐりで、眉ひそめ苦笑い…それでも不思議な魅力で一気読みだったので、続編楽しみにしてみたい♪2016/08/01

猿吉君

98
サイコ殺人系で家族とかもろもろ悲惨なのに明るいというか爽やかな雰囲気、相棒のハリーとの楽しい掛け合いがそうさせてるのかも。①レクター系のお兄さん余り好きになれませんでした、が、必要不可欠なキャラですよね(笑)②ヒロインが立ち直っていくのは凄く良かったです。③どうしてこんな殺人したのかについては理由があって納得できました。④主人公のライダーの推理の過程が切れ者をうかがわせて良いです。点数:80/100→ライダー独り立ちして単独で名警察官になって欲しいなと思いました、でも絶対お兄さん出てくるんでしょうね(笑)2020/09/23

bookkeeper

97
★★★★☆ 再読。頭部を切断し身体にメッセージを残す殺人事件が発生。異常犯罪捜査官のカーソンは署内の政争に巻き込まれつつ犯人を追う…。主人公は暗い過去を引き摺るも、瑞々しい感性が感じられるキャラクター。獄中にいる兄がレクター博士の様に示唆を与えたり、相棒や恋人との信頼関係を見せたり、嫌なヤツと対立したり、様々な要素で飽きさせずに引っ張る。犯人の動機が衝撃的で、リスクや手間に見合ってないと思うか、やられたーッて思うかで評価が分かれそう。「人はいつだって過去をつなぐ鎖を振りはらおうとしてるな、カース?」2023/12/27

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