文春文庫plus
Sports Graphic Numberベスト・セレクション〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167660529
  • NDC分類 780.4
  • Cコード C0175

内容説明

白球の描く放物線、剛速球への嘆息、フリーキックの残像、スタジアムの響動―。1980年4月の創刊以来、あまたの傑作ノンフィクションを生み出した「ナンバー」の歴史を凝縮。珠玉の15篇を収録する。

目次

1 ベースボールという奇跡(嫌われた男―ヴェテラン西本聖の場合(海老沢泰久)
昭和53年の熱狂―ヤクルトスワローズ初優勝への軌跡(真神博)
10・19の悲劇―’88年10月19日、川崎球場ロッテ対近鉄(山村基毅) ほか)
2 天才たちの残光(不器用な先駆者―木村和司と日本サッカーの黎明(小松成美)
夢の果てまでも―調教師・戸山為夫の遺したもの(吉沢譲治)
シカゴの興奮は本物だった―マイケル・ジョーダン、ブルズに復帰!(井上一馬) ほか)
3 ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞(ブルペンから見える風景―第3回受賞作(木村公一)
走らざる者たち―第4回受賞作(平塚晶人))

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

127
珠玉のスポーツノンフィクション集第二弾である。昭和の終わりから 平成にかけて 活躍した 選手たち…嫌われた男 西本聖、昭和53年のヤクルト歓喜の初優勝、伝説の10.19決戦、 渡米前の野茂英雄・イチロー、先駆者木村和司…あの時の感動が 静かに今に蘇ってくる気がする作品集だった。2020/06/07

たいよう

6
巨人の西本、サッカーの木村和司、ラグビーの平尾誠二、勝ち負けだけでない葛藤が描かれていた。また、近鉄のブルペン捕手石山、山梨学院大陸上部の裏方学生たちの苦悩の話もあり、スポーツの良さと苦しさから、みんな何かを学んで成長していく姿を知ることができてよかった。こういう、「伝え手」の存在も大切だと思いました。2015/08/23

Quadrophenia

4
キンセラさん、野球のどこがこんなに魅力的なのだと思いますか?「無限の可能性かな。球場ではなにが起こっても不思議じゃない。野球の根本的性格って“無限”だよね。フェンスで区切られていても、ファウルラインは地の果てまで伸びている。試合だって、九回で決着がつかなかったら永遠につづくわけだ。つまり、野球は時間にも空間にも規制されていない。ほかのスポーツとはそこがちがう。フットボールもバスケットボールも、時間に限定され、空間に限定されている。でも野球だけはそうじゃない。それともうひとつ、野球というスポーツでは……」2015/12/27

anken99

2
超久しぶりに手にした一冊。刊行は古いが、質の高い作品の数々が色あせることはない。数あるなかでも、海老沢泰久さんの「嫌われた男」が珠玉の一作の名にふさわしい。西本聖をテーマにしたこの作品は、何回読んでも胸を熱くさせられる。2022/07/31

猫生

2
最初の「嫌われた男」では、プロスポーツの世界も普通の会社のように妬みや嫉妬の渦巻く世界なのだと知り、最後の「走らざる者たち」では正月にテレビで視ていた箱根駅伝の裏舞台でたくさんの人が選手を支えていることを知った。それにしても、野茂さんってスゴい人なんですね。国民栄誉賞あげていないなんてびっくりです。2014/12/17

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