文春文庫plus
昭和キャバレー秘史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167656959
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0195

内容説明

戦後すぐに16歳で銀座で働き、昭和32年に26歳で独立。キャバレー「ハリウッド」チェーンを展開して“キャバレー太郎”の異名をとった著者が、永井荷風が出入りした戦前のキャバレー草創期から、戦後日本の社交場の復活、高度経済成長、そして現在まで、哀惜の念で綴った昭和大衆史。著者が初めて明かす、波瀾万丈の人生ドラマがここにある。

目次

第1章 キャバレーの誕生と爛熟、そして戦時統制へ(キャバレーのルーツ「カフェー」;大阪におけるカフェーの変遷 ほか)
第2章 RAAの顛末と戦後社交場の復活(“日本女性が占領軍兵士に犯される”;RAAの事業とその功罪 ほか)
第3章 アルサロ旋風とキャバレーの多様化(大阪でアルサロが脚光を浴びる;アルサロ嬢の生活白書 ほか)
第4章 高度経済成長と大衆キャバレー・チェーンの拡大(キャバレー界でも労働争議;社交業界の東京オリンピック対策 ほか)
第5章 オイル・ショックと混迷するキャバレー業界(バー・キャバレーは閑散、ディスコは超満員;新風営法施行で塗り替わった風俗地図 ほか)

著者等紹介

福富太郎[フクトミタロウ]
昭和6年東京・大井町生まれ。16歳のときに銀座の喫茶店、中華料理店に勤め、その後ダンスホールのバーテン、占領軍のPX関係の仕事、キャバレーのボーイ・支配人などを経て、昭和32年、26歳で独立。矢継ぎ早に「ハリウッド」チェーンを展開する。昭和39年に銀座8丁目に開店した千坪、ホステス800人の大型キャバレー店は各方面から大変な反響があり“キャバレー太郎”の異名をとった。現在も経営を続ける一方、約50年にわたり、浮世絵を始め日本画・洋画など、ジャンルを問わず膨大な数の絵画作品を収集しているコレクターとしても知られる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yui.M

14
戦後の占領下にある銀座を知りたかったので読みました。欲しい資料を見つけたり、この時代に生きた人たちの息吹を感じることができて大満足です。2016/05/18

ナツ

0
カフェーからキャバレー、アルサロなどへの変遷や当時の女給の時給や給与体系何かがよく分かった。当時の盛況ぶりにもビックリ!現在のキャバクラと明らかに違うのは、生バンドの演奏で踊れる事か!女給の給料が意外と高級で驚いた。写真がもっとあれば良かった。2014/09/23

seychi

0
今年始めに「白いばら」が閉店したということでますます今となっては貴重な存在のキャバレーというものの歴史をキャバレー太郎という異名をとった筆者が歴史的資料と自分の体験したことで綴ったもの。風俗産業全般ではなくあくまでも「キャバレー」というものに特化したものに書き上がってるだけに下世話なセンスもなく、それこそ明治以降世のおじさま方を楽しませた娯楽の殿堂というものが様々な栄枯盛衰、時には法の規制強化の中でどう生き残ったが綴られてる。安直なキャバクラに押されてる昨今、一回ぐらいは社会科見学で行ってみたくなります。2018/02/01

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