文春文庫
特捜検察の闇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 290p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167656652
  • NDC分類 327.13
  • Cコード C0195

内容説明

バブルの「闇の紳士」たちが「守護神」と頼った元特捜のエース田中森一。オウム真理教教祖の主任弁護人を務め死刑廃止運動のリーダーでもある安田好弘。田中は古巣の東京地検特捜部と、安田は中坊公平率いる「住管機構」という「絶対正義」と対峙する。二人の弁護士の軌跡を軸に司法界の驚くべき変容を描く。

目次

第1章 許永中の盟友
第2章 大阪特捜に田中森一あり
第3章 闇世界の守護神
第4章 石橋産業事件
第5章 夢の終わり―カブトデコム事件
第6章 中坊公平の「正義」
第7章 安田弁護士の逮捕
第8章 法廷の逆転劇
第9章 国策捜査
終章 変容する司法
文庫版特別書きおろし新章 内部告発

著者等紹介

魚住昭[ウオズミアキラ]
1951年熊本生まれ。75年一橋大学法学部卒業後、共同通信に入社。87年から司法記者クラブに在籍し、リクルート事件などの取材にあたる。96年に退社し、翌年『特捜検察』(岩波新書)を著す
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ばんだねいっぺい

3
そのまんま受けとればどうしちゃったんだ?検察という話。政界がらみのでかい一発狙いで、人権尊重するべき組織が筆圧のよわーい筋書き書いてジャンジャン逮捕とかしちゃって、人権蹂躙してますよという。でも、まあ、なんにもできないなー。組織のなかに残った善なる勢力による自浄作用に期待するのみ2015/09/18

Hideki Ando

3
少し古くなってしまった印象はある。この頃に何とか修正していれば、前田恒彦の事件は無かったのではないかと思うところ。2015/03/13

オオイ

2
検察もしょせん役人、しかし最後はどこを信用すればよいのか。2019/07/09

後彦

2
元ヤメ検「検察だけが正義で、あとは悪だというような、そんな理屈があるんかっ!」ごもっとも。2010/02/17

sumitarou

1
安田好弘に関する本として読み始めたが、むしろ中坊公平への理解が進んだ。中坊については「弁護士として”正義”を体現するような人だったが、住専処理(と司法制度改革)で晩節を汚した」というイメージだったが、この住専問題の重みがよく分からず、私の中では中坊の評価がとてもモヤモヤしていた。本書の指摘は、住専処理という”国策”のため、中坊の掲げる”正義”の御旗の下で、特捜が杜撰極まりない”国策捜査”を行った。以後、国策捜査は常態化し(弁護士を国家にとり込む司法制度改革と合わせて)司法の危機を招いている、というもの。2017/03/11

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