文春文庫
ミッドナイトイーグル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 546p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167656607
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

米空軍のステルス爆撃機が北アルプスに墜落!その搭載物をめぐって男たちの死闘が始まった。報道カメラマン西崎勇次もその渦中に…。かたや週刊誌記者の松永慶子は、横田基地に侵入・逃走した北朝鮮の工作員に接触する。吹雪の北アルプスと東京。二つの場所で、男と女は絆を取り戻せるのか。渾身の国際謀略サスペンス。

著者等紹介

高嶋哲夫[タカシマテツオ]
1949年、岡山県玉野市生まれ。慶応義塾大学工学部卒業。同大学院修士課程修了。日本原子力研究所研究員を経て、カリフォルニア大学に留学。1979年、原子力学会技術賞受賞。1994年、「メルト・ダウン」で第1回小説現代推理新人賞、1999年、「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞を受賞する。学習塾経営の経験をとおして、教育問題にも対象領域を広げている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みも

133
一気読み必至のエンタメ。スリリングな展開を堪能した。峻厳な北アルプスの圧倒的な白い世界で、生死の淵を歩む男の極限状態が凄絶。緊迫感はあるもののモノトーンで色彩変化に乏しい場面が続くが、一方、謀略の渦に巻き込まれ刻々と変転する妻の状況を同時進行で交互に描く手法は、読者を飽きさせない巧みな技法だ。時折穏やかな表情の夏山の情景を挿入し、郷愁を伴う家族の幸福な時を映す。それはとりもなおさず夫婦の壊れた関係と、かつて愛を営んだ日々との対比である。アクションシーンに目を奪われがちだが、著者の主意は家族の絆にこそある。2020/02/18

gonta19

131
2015/12/1 Amazonより届く。 2019/6/7〜6/11 初の高嶋作品。山岳サスペンスということで購入。映画化もされていたみたい。 いやいや、なんとも凄い展開。行ったことのある、常念、蝶ヶ岳、槍沢、天狗原が舞台。血湧き肉躍る展開。ちょっと都合の良すぎる展開もあったがご愛嬌。 高嶋さんは神戸在住で塾経営者だったんだ。 また、Must Read作家が増えてしまった。2019/06/11

ナルピーチ

116
極寒の北アルプスを舞台にした白熱の物語。墜落した米空軍のステルス機に搭載されていた“兵器“を巡った戦い。報道カメラマンの西崎。そして自衛隊、更には北朝鮮の工作員を交えた三つ巴の死闘が繰り広げられていく…。雪山でのハードなアクションをベースに緊張感のある描写がヒシヒシと伝わり、尚且つ並行するもう一つの物語によって、本書がただのアクション小説だけでなく“家族”をテーマにした物語として深みを与えてくれる。出てくる登場人物達もみんなかっこ良かった!そしてなんといってもその結末…涙無くしては読めない面白さがあった。2024/01/04

hit4papa

73
雪山に墜落した戦闘機の行方を追う戦場カメラマン。横田基地に侵入し攻撃を仕掛けて逃走した男を探す女性フリーライター。主役二人が夫婦という設定で、それぞれの視点が切り替わって物語が進行します。極寒の中、正体不明の戦闘員に襲撃を受ける夫。ハラハラドキドキの命を削る取材行が続きます。一方妻も、テロを起こした犯人を突き止めてから、周囲にきな臭い動きが。主役たちの探し求めるものが、国家規模の陰謀暴くという大風呂敷です。ついに国家破滅へのカウントダウンが始まり…というクライマックス。ラストは、切なさ満開となります。2023/02/21

goro@80.7

54
再読。厳冬期の北アルプスで繰り広げられる死闘。家族再生のストーリーを織り交ぜて最後は泣かせる。映画も観た記憶はあるけどまた観たくなった。来年はアルプスへ行きたい。2021/10/02

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