文春文庫
『Shall we ダンス?』アメリカを行く

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  • サイズ 文庫判/ページ数 482p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167656065
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0174

内容説明

日本映画史上空前の人気を博した『Shall we ダンス?』を携えアメリカに乗り込んだ監督を待っていたのは、契約ビジネスの罠とハリウッド流フィルムカット、そして5週間にわたる苛酷な北米18都市キャンペーンだった。満身創痍の果て、「中年の危機」に悩むアメリカ人の大喝采を勝ち取るまでの抱腹絶倒旅日記。

目次

第1章 マーケットリサーチ
第2章 第一次キャンペーン
第3章 第二次キャンペーン
第4章 全米展開
補章 『Shall we ダンス?』ヨーロッパを行く・ロンドン編

著者等紹介

周防正行[スオウマサユキ]
1956年東京生まれ。立教大学文学部仏文科卒。高橋伴明、若松孝二、井筒和幸らの助監督を経験したのち、1983年成人映画『変態家族・兄貴の嫁さん』で監督デビュー。ピンク映画でありながら小津安二郎に捧げたオマージュとして、一部の熱狂的な支持を得た作品となる。『ファンシイダンス』(1989)や、各映画賞を総ナメにした『シコふんじゃった。』(1991)の後、『Shall we ダンス?』(1996)では日本アカデミー賞13部門受賞、200万人の観客動員を達成した
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感想・レビュー

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Keizy-soze

6
「Shall we dance?」片手にアメリカへ乗り込んだ周防監督のハリウッドドリーム奮闘記。 どこの都市でも大絶賛されるも 2時間を超える映画はクソだ と思いも寄らないシーンをブチブチぶった切られてぶち切れる所や この手あの手で版権を奪い取ろうと、 契約書にサインを求めてくる映画会社とのせめぎ合いが実に面白かった。 映画がリメイクされて異国で公開されるまでの裏話というか、 光りが当らない部分の水面下の闘いは もっと読んで見たいぞ。 久し振りに楽しめた名著でした。 2015/05/30

いちはじめ

2
当時の邦画としては異例なことにアメリカ公開されることになった『Shall we ダンス?』。その顛末を監督自らが書いたドキュメンタリー。周防正行監督の考え方が随所にあらわれていて、そっちの方が興味深かった2001/09/03

ドナルド@灯れ松明の火

1
【後日追記】映画好きにはお勧めの面白いエッセイであっという間に読了。 少し前1998年の状況だが日本とアメリカの映画事情がよくわかる。日本の映画制作が映画会社大映とTV局タイアップで監督には一切その後の権利が与えられない事や、大映が外国に日本の映画を売り出す気が全くない事にはあきれた。米国に渡ってミラマックスとの契約にまつわる攻防戦、全米公開に向けてキャンペーンで18都市をまわるハードスケジュールとそのエピソードがたまらなく面白い。監督自らが撮りまくったインタビュアーの写真が随所にちりばめられている。 2007/01/12

yyrn

0
たった1本、映画が当ったからといってその後10年間も映画を撮らなくてもいいのか?と言いたくなる寡作の映画監督、周防氏が自作の映画をアメリカに売り込む際に遭遇した日米の違いを面白がっている本。 もう15年も前の本だが何度読んでも面白い。この本を面白いと感じた人は「インド待ち」(01)も読むと良い。 2013/05/15

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