文春文庫<br> 赤目四十八滝心中未遂

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文春文庫
赤目四十八滝心中未遂

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167654016
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「私」はアパートの一室でモツを串に刺し続けた。向いの部屋に住む女の背中一面には、迦陵頻伽の刺青があった。ある日、女は私の部屋の戸を開けた。「うちを連れて逃げてッ」―。圧倒的な小説作りの巧みさと見事な文章で、底辺に住む人々の情念を描き切る。直木賞受賞で文壇を騒然とさせた話題作。

著者等紹介

車谷長吉[クルマタニチョウキツ]
昭和20(1945)年7月、兵庫県飾磨市(現・姫路市)に生れる。昭和43年春、慶応義塾大学独文科卒。広告代理店などに勤務しながら小説を書く。その後、東京を離れ、関西で下足番、料理人となって働く。平成4年に出版された初めての作品集「鹽壺の匙」(新潮社)で芸術選奨文部大臣新人賞、三島由紀夫賞を受賞。平成10年、「赤目四十八滝心中未遂」で第119回直木賞を受賞。その他、小説集に「漂流物」「白痴群」(ともに新潮社)、「金輪際」(文芸春秋)、随筆集に「業柱抱き」(新潮社)がある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

380
車谷ワールド初体験! 大満足だった。長吉を「ちょうきつ」と読む名前からして、独特の世界。働き奴(はたらきど)、迦陵頻伽(かりょうびんが)、蛇(くちなわ)、併し(しかし)、大物(だいもつ)、これまであまり目にしたことのない文字の読み方に、浸りながら読んだ。匂いと湿度感が癖になりそう。2024/01/18

おしゃべりメガネ

204
直木賞受賞作品で本作が初読みの車谷さん作品です。特に大きな盛り上がりはないと思いますが、さすがは直木賞作品とも言うべき'深み'を感じる描写でした。まともな仕事もない脱サラの「生島」は住んでるアパートで、ひたすらモツ肉の串を刺し続けてます。そんなアパートには色々とワケありな住人達がそれぞれ住んでおり、中でも不思議な雰囲気の美女「アヤ」に、どんどん惹かれていきます。そんな「生島」と「アヤ」の危ういやりとりが、とても芸術的に綴られ、魅了されます。決して明るい話とは言い難い作品ですが、さすが直木賞と納得できます。2019/02/02

遥かなる想い

164
直木賞受賞作というので、購入して読んだ。読みながら、その底辺に生きる人たちの情念のようなものに実は戸惑っていた。2010/08/01

hiro

156
車谷さんが亡くなったという新聞記事を読んで、2年以上積読本となっていた直木賞受賞作のこの本を読んでみた。昭和53年の尼ヶ崎(尼)を舞台にした私小説。性的な描写を含め、最近は使われない古風言葉、漢字、言い回しと関西弁、そしてアパートでモツを串に刺している、中流の生活を嫌う主人公や‘この町の底に棲息する’登場人物たちのすべてに今の時代とのギャップを感じ、昭和53年よりもさらに古い昭和の時代を感じた。そして私小説のためだろうか、今まで読んだ直木賞受賞作にはなかった読書感だったが、決して嫌な読書感ではなかった。 2015/05/27

ケイ

139
大阪にうつってからの道取りは手に取るようで、ヒリヒリとした。ここの瀧の広告写真は確かに目にする。小説の舞台は40年ほど前だが、今も変わらずある。男女間の焦燥と興奮は、重ねる毎に滑稽さを隠せなくなり、言葉にすると余計に陳腐になるから、あの4つの単語は2回目からは端折って欲しかった。しかし、男には意味を持つのかな。オンナなんて、つまんない。部分的に鮮やかに浮かび上がる色があって、それが刺青のだったり、エナメルの赤だったりで、すえたような臭いも嗅覚を刺激してきて、時々、息が詰まった。2020/10/03

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