• ポイントキャンペーン

文春文庫
小さなスナック

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 354p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167622107
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

小1の時、赤痢で隔離されたリリーと、小5の時、水疱瘡をうつして、友達の修学旅行を台無しにしたナンシーが、絶妙な立ち位置から繰り出す伝染病に、カレーに、中国、福田和子…。苔むす間もなく話題は転がり、思えば遠くへ来たけれど、そこに広がる風景は、ポジティブ世代に贈る妄想と諦念の荒野。二人の最初で最後の対談集。

目次

「バンドエイド」か「サビオ」か、それであなたが露呈する
福田和子はなぜモテる?「すごいテクらしいんですよ」
インターネット普及で、はいたパンツの返品急増!?
近くて遠きは編集者。愛憎渦巻く!?締切り最前線
行く世紀、来る世紀。気を緩めるのはまだ早い!?
可愛い顔でこんなことを。本当は怖い?動物の話
「ポジティブ」全盛の世は妄想しつつ諦めていこう
約束の泣き、借物の笑い。私のことならほっといて
春。始まりの季節。新生活のクサい罠とは?
タキシードとVシネマ。それは男の身だしなみ〔ほか〕

著者等紹介

ナンシー関[ナンシーセキ]
1962年生まれ。消しゴム版画家、コラムニスト。2002年6月12日逝去

リリー・フランキー[リリーフランキー]
1963年福岡生まれ。イラストレーター。武蔵野美術大学卒業。小説、コラム、エッセイ、漫画、写真、構成、アートディレクターなど多岐にわたり活動
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

60
どうも、小説を読む気が無くなったので、軽い本をしばらく読む。ナンシー本の蔵書を探して借りる。リリー・フランキーとの対談本。んもう、実に脱力。どうでもいいとりとめのない話題を放談していく。ああいう長髪ジャーナリストって、冬になると肘当てつきのジャケットを着る、ロバート・レッドフォードみたいなの、という言葉の選びに爆笑。リリー・フランキーのいい加減さに改めて面白みを感じた。2017/06/11

山田太郎

60
フランキーゴーズトゥハリウッドからとは知らなかった。昔クロスビートでちんこがどうしたとか書いてたイメージがまだ残ってるだけど、なんかえらく違うところにいってないかと思う今日この頃。対談モノってあんまり好きじゃないんだけど、これは笑えた。2014/06/03

これでいいのだ@ヘタレ女王

36
10年以上前のナンシー関と、リリーフランキーの対談。ほぼ同世代と言うこともありジョークやノリが、同じで思わずニヤリとした。頭の回転の早い2人のあ、うんの呼吸で繰り出される笑いは捻りも凄かった。 最後の追悼文でリリーが、まぁご察知の通り相も変わらず切れ味の悪い包丁で食パンをスライスするような毎日が押し出されるようにめくれてます。と言う文章が上手いなあ〜と感じましたわ。もっと続編読みたかった2015/02/22

saga

32
リリー・フランキーとナンシー関(故人)の世紀末・新世紀対談。何やかや10年以上前のことで、彼らとはほぼ同世代の筈なんだけれど、今一つ話題に乗ることができなかった。書名どおりのスナックの片隅で、浮世の不満を語る彼らとは価値観が違うんだと認識させられたら、途中から読むのが苦痛になってきた。義務感だけで読了。ナンシーが10年後も消しゴムを彫っているかもしれないというコメントに、人生何が起こるか分からない無常を感じた。でも、ナンシーのテレビ消灯時間シリーズとかは読んでみたいと思う。2014/03/05

3939タスタク

28
本当ならもっと続くはずだった『小さなスナック』が、ナンシーさんの急逝により店じまいとなった訳だが、ナンシーさんが御健在なら人気シリーズになっていただろうに…。危なっかしい弟リリーさんを、『しょうがないねぇ』と言いつつ優しく見守る姉ナンシーさんと云う図式が、またこの対談集の大きな魅力なのかもしれない。『汚い字の100点より綺麗な字の0点のほうが、長いスパンで見たらツブシがきくと思う』と云う言葉は、何気に名言だと思う。2013/04/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/527807
  • ご注意事項