内容説明
「最大の戦犯」「不世出の天才戦略家」「神がかりの予言者」…。石原莞爾を巡る評価は今もなお揺れている。関東軍参謀として満州事変を指揮し、「世界最終戦論」で未来日本のグランドデザインを示した陸軍史上最大の奇才が夢見た日本の姿とは?石原が辿った足跡と昭和日本が直面した国際政治のカラクリを活写した渾身の大作。
目次
鳥海山の麓
庄内藩の血脈
巡査の息子
仙台陸軍幼年学校
日露戦争と帝国陸軍
乃木希典と明治の終わり
法華の時代
韓国守備
革命の中国
大正のエリート〔ほか〕
著者等紹介
福田和也[フクダカズヤ]
1960年、東京生まれ。慶応義塾大学文学部仏文科卒業。同大学院文学研究科仏文学専攻修士課程修了。現在、慶応義塾大学教授。文芸評論家として文壇、論壇で活躍中。93年『日本の家郷』で三島由紀夫賞、96年『甘美な人生』で平林たい子文学賞、2002年『地ひらく 石原莞爾と昭和の夢』で山本七平賞を受賞した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件