出版社内容情報
司馬遼太郎、三船敏郎、木村伊兵衛……とっておきの人たちとの豊かなエピソードを、イキのいい＂江戸前＂の筆に乗せて贈る名随筆集
内容説明
忘れえぬ人がいる。かけがえのない思い出がある。司馬遼太郎、三船敏郎、乙羽信子、木村伊兵衛、梅原龍三郎、中島誠之助…大好きな人、そしてとっておきの人たちとの豊かなエピソードを、イキのいい“江戸前”の筆にのせて、随筆の名手が贈る心あたたまるエッセイ集。
目次
ホノルルの静かでない生活
のっぺらぼう
デコちゃんレター
眉間の縦じわ
小さな棘
人間鑑定図
年金花火
ホノルル便り
勲章の重さ
菜の花
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うりぼう
5
この本の中になんと若き日の中島誠之助が登場している。2000/11/15
シンドバッド
3
先入観はダメですね！文章 上手です！2014/12/21
わかめ
2
高峰さんの文章のリズム感が好き。彼女の書いたもの、全部読みたい。2013/12/12
菊千代
2
カラリとしたデコちゃんが語る、いろんな人との思い出話。読んでて目にうかぶようだった。若山富三郎とのハワイでの話なんか、若山富三郎らしくって凄く良かったな。それにしても仲が良くて微笑ましい夫婦だこと。2010/11/05
綿
1
「来年の菜の花は、どちらへお届けしたらいいのでしょう」司馬遼太郎氏のデコチャンへの手紙の内容のすばらしさは、そのままお二人がはぐくんだ交友関係の豊かさをあらわしていると思う。限られた時間の中で会える人は限られているけれど、大事に思う人のことを目の前にいない時もできる範囲で気にかけて、何かの折にさっと気持ちを込めた言葉やちょっとしたものを贈る。そういう簡単なようでとてもむつかしいことの積み重ねが下地にある。薄皮の下のおいしいあんこよろしく透けてくるデコチャンというひと。アマが苦手なひとへのたとえではないか。2016/09/05
