文春文庫
アメリカン・タブロイド〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 457p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167527884
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

J・F・ケネディ―アメリカの夢。時代の暗部がこの男に群がった。マフィア、狂った富豪、強請屋に殺し屋。歪んだ欲望を抱いた男たちが、政治と犯罪の狭間で蠢く―それぞれの栄光を夢見て。アメリカ現代史の激動を、悪党どもの悪徳の神話へ書き換える、暗黒小説の巨匠の“アンダーワールドUSA三部作”、ここに開幕。

著者等紹介

エルロイ,ジェイムズ[エルロイ,ジェイムズ][Ellroy,James]
1948年、ロサンジェルス生れ。10歳のとき、実母を何者かに殺害され、以来、作家となるまで犯罪者同然の生活を送る。1950年代のロサンジェルスの犯罪と権力の腐敗を描く“暗黒のLA四部作”で暗黒小説の巨匠としての名を不動のものとする

田村義進[タムラヨシノブ]
昭和25(1950)年、大阪市生れ。金沢大学法文学部中退。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ずっきん

76
他作品の解説で引用されていた『アンダーワールドUSA』からのたった二行のモノローグ。わたしの胸を撃ち抜いたそれへ辿り着くためだけに、挫折を繰り返したエルロイ四度目の挑戦である。あれー?読みやすい! そして面白い!!! 下巻へ。2021/02/17

Richard Thornburg

29
感想:★★★★  シリーズ第1弾上巻。  「アメリカが清らかだったことはかつて一度もない。」からスタートするこのストーリーは1958年~1960年のアメリカが舞台で、大統領はアイクで副大統領はニクソン・・・そんな時代です。  表社会の顔としては、ハワード・ヒューズ、JFK、エドガー・フーヴァーが登場します。  一方で隣国のキューバではカストロがキューバ革命を成就させて不穏な空気が流れ始めます。 2021/05/09

バ度ホワイト

22
再読。もうめちゃくちゃ面白い。ホントに起きた歴史の裏で暗躍する悪人たちの物語。標的はケネディ家。FBIフーバー長官やCIA、マフィアを上手く渡り歩くケイパー、ウォード、ピートの3人の忙しく入り組んだ話を軸に描かれる。ホッファ率いるチームスターの年金基金問題やキューバ情勢も。スパイ小説でもあり政治と金と犯罪の暗黒小説。2021/06/23

秋良

18
再読。JFKの大統領選挙とキューバ問題。マフィアと手を結ぶCIA。物語のスケールが大きくなったにも関わらず暗黒LAより求心力が弱いのは、猟奇殺人犯がいないから(笑)そのかわり下巻では暴力てんこ盛り。密談はバーで、パターンが多いので読んでるとかっこつけてマティーニとか頼んでみたくなる。2020/08/29

kinnov

11
多分再読。感想は下巻で。2017/06/13

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