文春文庫<br> 将軍の娘〈上〉

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文春文庫
将軍の娘〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 387p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167527297
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

四肢を杭に縛られた美人大尉の全裸絞殺体。明らかにされる父将軍との葛藤と異様な性の遍歴。上官逮捕の権限を持つ捜査官の苦渋は

内容説明

合衆国陸軍犯罪捜査部、相手が将軍でも逮捕できるこわもて集団。その通称CIDのブレナー准尉が任されたのは、基地司令官の一人娘でエリート美人大尉が手足を杭に縛られ、全裸で絞殺されたという、まさに猟奇事件。相棒のレイプ専門の捜査官サンヒル准尉はかつての恋人だ。N・デミル独壇場のミリタリー・サスペンスの傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@80.7

52
ある意味閉ざされた社会である軍隊。基地内で殺されたと思われる将軍の娘アン大尉。全裸で杭に繋がれ絞殺と異常なシチュエーション。囮捜査中のブレナン准尉が担当することになるが、容姿端麗、才色兼備のアン大尉の裏の顔は常軌を逸した一面が。ブレナンの減らず口は才能の一つ。まぁだから囮捜査も出来るのだろうが、この事件は一筋縄ではいかない。再読だけどすっかり忘れてて、どんな結末が待っているのか期待して下巻へ。2022/04/09

Tetchy

10
デミルの作品がアメリカで受ける。これはよく考えたらすごいことだと思う。軍隊に向ける眼差しの厳しさは半端じゃない。通常高潔とされる将校を嘲笑っており、よほど自分の軍人時代に人間の卑しさ、醜さを観たのだろうと思う。今回はこの将軍の娘のレイプ殺害事件の真相をわずか4日間半で解決しなければならないというタイムリミット的サスペンスまで加えているのが贅沢だ。扱う題材はかなりハードで陰鬱なのだが、デミルの筆は相変わらず洒脱で軽妙ささえ感じる。2009/08/24

パカゲニー

4
ネルソン・デミルの軍事ミステリー。米軍基地で起きた女性将校の猟奇殺人。捜査に当たるのは微妙な関係にあるポールとシンシアのコンビ。 複雑で多面性をもった被害者の生活が明らかになっていくが、元恋人で会った捜査官の二人の関係が修復されていくのかそれも気になりつつ下巻に。 2019/12/17

kaikoma

3
サイコパスなグロテスクな殺人事件の話しかと思いきや、そういう感じでも有りませんでした。凄惨な場面をどちらかというと軽妙なやり取りで流してしまうところが、バランスが良くて読みやすいです。ストーリーも良く練れていると思います。2010/10/24

まさ

2
上巻読了。 ブレナー准尉の会話か面白い。 頭脳明晰で人間的魅力かあります。2021/06/16

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