出版社内容情報
コンピューターを導入し、情報産業への転換に成功した日経新聞を軸に、大新聞社間での技術革新を巡る興亡を描く大型ドキュメント
内容説明
日本経済新聞社のコンピュータ導入という“英断”に対して、朝日人はどうしたか。一方、部数日本一を目指す読売は“ドン”となる政治記者が頭角をあらわし、毎日は手のほどこしようのない借金地獄におちいっていた…。“社会の木鐸”の生々しい内側を鮮烈に描いたノンフィクションの金字塔。第17回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
目次
第3部 始動(続)
第4部 試練
第5部 明暗
第6部 離陸
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
c3po2006
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★★★★2016/01/14
スプリント
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上巻も下巻も興味深い内容でした。新聞のコンピュータ作成よりも毎日新聞社の迷走っぷりが非常に印象に残りました。2013/11/28
たぬき
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文庫版でなく読んだ
なぎべえ
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新聞製作のコンピューター化についての興味深いドキュメンタリー。日経も朝日もこの頃はすごかったんだな…。
unterwelt
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上巻は新聞製作をコンピュータで行うことを決断した日経が主軸ですが、下巻では日経を主軸にしつつもメインとなるのは借金にあえぐ毎日となっています。それにしてもコンピュータが出始めた時に「これからはコンピュータで新聞を作る時代が来る」と未知のプロジェクトに動き出した日経、朝日を考えると、今そういう事を考えている経営者はいるのだろうかと思ってしまう。新聞社といえども会社であり、事業組織であることを認識させられる本であり、新聞記者の「正義感」溢れる文章を読むくらいならこの本を読むべきである。2020/05/06