内容説明
待望の、著者初の本格的音楽エッセイ。シューベルトのピアノ・ソナタからジャズの巨星スタン・ゲッツの“闇の二年間”、ブルース・スプリングスティーン、Jポップのスガシカオまで、すべての音楽シーンから選りすぐった十一人の名曲がじっくりと、磨き抜かれた達意の文章で、しかもあふれるばかりの愛情をもって語り尽くされる。
目次
シダー・ウォルトン―強靱な文体を持ったマイナー・ポエト
ブライアン・ウィルソン―南カリフォルニア神話の喪失と再生
シューベルト「ピアノソナタ第十七番ニ長調」D850―ソフトな混沌の今日性
スタン・ゲッツの闇の時代1953‐54
ブルース・スプリングスティーンと彼のアメリカ
ゼルキンとルービンシュタイン 二人のピアニスト
ウィントン・マルサリスの音楽はなぜ(どのように)退屈なのか?
スガシカオの柔らかなカオス
日曜日の朝のフランシス・プーランク
国民詩人としてのウディー・ガスリー
著者等紹介
村上春樹[ムラカミハルキ]
1949年、京都生まれ、早稲田大学演劇科卒業。79年『風の歌を聴け』で群像新人賞を受賞、82年『羊をめぐる冒険』で野間文芸新人賞、85年『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』で谷崎潤一郎賞、96年『ねじまき鳥クロニクル』で読売文学賞、99年『約束された場所で underground2』で桑原武夫学芸賞を受ける。2006年、フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短篇賞、07年、朝日賞、坪内逍遥大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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