出版社内容情報
みずから非常時共産党を組織化、銀行ギャングまでやってのけた特高スパイMの行動と心理を分析、"小説よりも奇なる"ドキュメント
内容説明
党の資金・組織を一手に握る最高幹部として戦前の非常時共産党を指揮、あえて大森銀行ギャング事件までやってのけた特高スパイMの複雑な心理構造を分析した異色のドキュメント。日本共産党の歴史的文献として、また、“スパイ”の人間研究レポートとして出色の作品。
目次
第1章 最後の賭け―熱海事件と非常時共産党の壊滅
第2章 モスクワへの道―生い立ちからクードベ留学まで
第3章 転回点―武装共産党時代
第4章 背信と謀略―非常時共産党の再建と躍進
第5章 闇の帝王―銀行ギャング事件
第6章 転生―熱海事件以後、死まで