内容説明
故国ドイツを離れて半世紀、単身南米ペルーの熱砂漠で、「ナスカの地上絵」の解明に挑み続けるマリア・ライヘ。その情熱は、何に由来するものなのか。未知の遺跡に半生を賭けた女性数学者の生涯を追って、ペルー、そして統一前夜の激動する東ドイツ・ドレスデンへ…。完成まで五年を費やした著者渾身のノンフィクション。
目次
熱砂を越えて
白いオアシス
地上最大の絵本
切り取られた地図
ベルリン、二つの顔
少女マリアを追って
シュテファーニエン通り十一番地
郵便配達夫は生と死の谷間を渡る
ナチズムの沓音
インカ帝国の夢の跡〔ほか〕
著者等紹介
楠田枝里子[クスタエリコ]
三重県伊勢市生れ。東京理科大学理学部卒業後、日本テレビのアナウンサーを経て独立し、テレビ番組の司会や、ノンフィクション、エッセイ、絵本など、幅広い創作活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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