文春文庫<br> 誘拐者

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文春文庫
誘拐者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 577p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167451042
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「私の赤ちゃんを返して!」誘拐された子供を求めて妻は出奔した…やがて子供は戻されたが、妻は行方をくらましたまま。その20年後、写真週刊誌に載った1枚の写真がきっかけで、怨念と狂気に染まった女と男たちが、ある一点をめざして急激に動きだす。そこに用意された誰も予期しえない衝撃の結末とは。

著者等紹介

折原一[オリハライチ]
1951(昭和26)年生まれ。早稲田大学卒業後、編集者を経て88年に『五つの棺』(後に改作して『七つの棺』)でデビュー。以後、大胆な叙述トリックを駆使した本格ミステリーからトラベルミステリー、サスペンス、ホラーと幅広い作風で活躍。95年には『沈黙の教室』で第48回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

92
これも再読ですが、じっくりと読むことができます。いきなり最初だと筋を追うことばかりと叙述的なトリックをどのようにしているのかが気になってばかりいて全体感が見えなくなってしまいます。それが作者の狙いだとも感じられますが二度目であるとああこのようなことを意図しているのだなあと若干舞台の裏側がわかってくる気がします。2015/07/31

ダイ@2019.11.2~一時休止

81
~者その2。夫よ、あなたは誰?事件がモデル。ちょっと複雑だなぁって気もするが面白かった。でもモデルの事件?は覚えがない。2013/12/27

nobby

68
相変わらず頭の中掻き回される心地よさ(笑)繰り返される“あすか”という女の子誘拐。その一方で暗躍する殺人鬼。新聞記事であったり、誘拐した側や奪われた方など様々な視点からの描写が入り乱れるのが流石の折原流。やっぱり屋根裏も登場(笑)後半は分かりそうでたどり着かないモヤモヤから、どんどん頁めくった。最後ちょっと反則的に感じたが、報われる結末に読後感は悪くない。答え合わせ的な表があるのが、その物語の複雑さを示している。2015/07/13

Yuna Ioki☆

59
770-379-36 一枚の写真がキッカケとなり今まで繋がりがなかった人間が繋がってより悲劇を産結果にはなったが一件落着。雨宮は別として、関係なく巻き込まれた犯人の隣人のロッカー崩れの若者や誘拐された子どもたちや家族らは運がわるかったしか言いようがない。。。2014/11/23

ともくん

56
複雑に絡まりあった糸が、読み進める度に徐々に解けてゆく。 いわゆる、叙述トリック。 糸が解けた時のスッキリ感は、やはりどんでん返しの醍醐味。 だが、少し長すぎた感がある。 もう少し短く終わらせることはできなかったのか。2019/12/31

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