文春文庫<br> ミステリーを科学したら

文春文庫
ミステリーを科学したら

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  • サイズ 文庫判/ページ数 366p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167446048
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

小説中の殺人は医学的に不可能なものが多い…。推理作家にして医学博士の著者ならではのミステリー診断書。さて毒薬はどんな味?

内容説明

推理小説の中で描かれる殺人は医学的に不可能なものが多い。推理作家にして医学博士の著者が、古今東西のミステリーを楽しく診断するエッセイ集。青酸カリへの一般的誤解について、新毒薬・細菌・ウイルスなどによる新毒殺法の研究、検視(法医学)の実験から、捕物帳の美点難点に至るまで、話題は豊富。

目次

1 ミステリーに関するミステリー
2 毒薬の味

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

21
20年くらい前に読んで、面白かったのをふと思い出して図書館で借りて再読。医学博士かつミステリー作家である著者が、真面目に「完全殺人法」を考え、語ってくれる。または、150冊の国内・海外ミステリーの、物語の収束の統計を取ってくれたりと、非常に面白い。というのも、作家の都合から、犯人があっさり自白したり遺書を残したりして死んでしまうという、「作家による安易な犯人殺害事件」が多いのではないか、との考察から。古い本だが、なかなか、今読んでも面白い。2020/06/14

coco夏ko10角

19
推理作家・医学博士な著者がミステリー小説のあれこれについて書いたエッセイ集。面白い。なにより著者のミステリー小説に対する愛が感じられるのがいい。2018/07/30

Hikaru Motomura

1
読み始めは「何だか偉そうな文章を書く人だな」と思ったが、読み進めるうちに気にならなくなった。大学教授が書いた本ということで、もっと高度な内容を勝手に期待していたのだが、実際にはエッセイとして気楽に楽しめる程度のレベルだった。あと、これは仕方のないことだが、内容が少し古く感じる(文庫1刷が1994年)。色々文句も書いたが、全体的には、他に類書が少ない(と思う)こともあり、興味がある人なら読む価値はある本だと思う。2019/12/04

むか

1
数々のミステリにおけるトリックや殺人における手法や古典的判別法などに関して、「医学博士」としての立場から検証し、突っ込む、というユニークな内容です。 当然ながら、書き上げる為に必要なミステリ作は既読の上なので、その情熱にはただただ感服しました。 間違えてはいけないのは「科学的視点から作品を否定」ではなく、「それでも有り」という情熱を感じました。ミステリファンだからこそ、このように書かれたのですね。読後の感想はここそれぞれだと思いますが、お勧めします。

冬至楼均

1
ミステリーに対する科学的分析。2010/10/09

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