出版社内容情報
万人の作者となり、最多上演作者として、逝って百年の今なお生きる「明治の近松、我国のシェークスピア」の生涯を曾孫が詳述する
内容説明
坪内逍遙は河竹黙阿弥を「明治の近松、我国のシェークスピア」と称讃した。多くの人々に親しまれ、最多上演作家として、逝って百年余の今なお舞台に生き続ける作者。その義理と恩義に厚い、「忍」から「容」への七十八年の生涯と不屈の作家魂、江戸作者の誇りを、秘蔵の原稿・手記をもとに、曾孫がやさしく語る黙阿弥評伝の決定版。
目次
1 黙阿弥のいない天覧劇
2 大江戸の黙阿弥
3 最良の日々
4 「黙」の字の謎
5 ふたつの家と娘たち
6 晩年と遺書