出版社内容情報
長い文章とは付き合う時間のない速読派も、微かな手抜きも見破る眼力派も、粒ぞろいの面白さだと断言するのがベスト・エッセイ集
内容説明
かすかな手抜きも見やぶってしまう“本のグルメ”も、短い文章ではコクが味わえぬという“長距離ランナー”も、「これほどフレッシュな傑作が集まるとは」と驚嘆するのがベスト・エツセイ集。全国の新聞・雑誌、同人誌、機関誌に載った作品のなかから精選をかさねて選りぬいたのだから、面白くならないはずはないのである。
目次
大根の炭(バーテンの凄味;アイスキャンデー売り;鼻;黒吹雪;父・大学の祝婚歌;私の英学修業;石坂洋次郎先生のこと;竹久夢二の伏字日記 ほか)
味噌とゲーテと(石に鳥獣を描く;中野重治氏の色紙;私の名はミミ;野良猫6匹;墓地の周辺 ほか)
象が空を(プラチナとカラオケ;岡田嘉子の秘密の置土産;静寂をとりもどせ;ブラジルのシャイロック ほか)
おやじの値段(ヤクザのシャツ;走る風景;14秒という時間;単位の不思議;生物学的な時間;コアラの涙 ほか)