文春文庫
マガジン青春譜―川端康成と大宅壮一

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  • サイズ 文庫判/ページ数 438p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167431112
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0195

内容説明

1899年生まれの川端康成と1900年生まれの大宅壮一。純文学とジャーナリズム、作品も人物も対極の二人だが、青年時代には大きな共通点があった。雑誌投稿である。自らの進むべき道を求め、挫折の中で這い上がる二人を主人公に、芥川龍之介、菊池寛を脇に、欲望と大志のエネルギーあふれる大正メディア群像を描出した青春評伝。

目次

序章
第2章 触りたい
第3章 隔日登校主義
第4章 天才、現る
第5章 カフェの娘
第6章 『文芸春秋』創刊
第7章 親切の棄て所
第8章 挑戦
終章
井上ひさしとの対話「“同性愛”に揺れた川端康成と“モガ”に翻弄された大宅壮一」

著者等紹介

猪瀬直樹[イノセナオキ]
作家。1946年、長野県生まれ。『ミカドの肖像』で87年、第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『日本国の研究』で96年度文芸春秋読者賞受賞。作家活動のほかにメールマガジン「日本国の研究」の編集長、政府税制調査会委員、東京大学客員教授など幅広い領域で活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

3
変わり者川端と苦労人大宅。2015/08/16

i-miya

3
★猪瀬直樹『マガジン青春譜-川端康成と大宅壮一』2005.07.14- 2005.07.19    賀川がきている! 9/2 山城丸   9/3 夜 横浜   東京の惨状をみてすぐに神戸へ引き返す  大阪、中国、四国、九州で講演会  7500円 携え、再び東京へ   P343 第8章 挑戦  P348 島清、菊池に来る トランクを置いていく P351 難波大助の事件のころで、島清疑われる、 2005/07/20

hf

2
おもしろかった。magazine(志林)。本書で扱われているのは、1926年(昭和元年)12月25日〜芥川の自死(1927年〈昭和2年〉7月24日)を過ぎたあたりまでで、川端と大宅はまだ三十歳になっていなかった。この本をめぐって坪内祐三さんと著者で論争というかやりとりの往復があったらしく気になってしまった(どうでもいいかも)2021/02/27

冬至楼均

2
脇のはずの菊池寛が一番印象に残る。2012/12/22

まし

2
膨大な量の資料調査や取材と深い洞察力で、まるでその場に居合わせたかのような臨場感に思わず引き込まれました。川端、大宅、菊池を中心とした人々が文学史上の出来事ではなく、一人一人の人間として生々しく描かれていて、この時代の雰囲気を感じる事ができました。2011/12/16

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