出版社内容情報
かつては贋千円札事件の被告。今独自の文体の光る芥川賞作家。砂川闘争に参加して以来の、その精神の持続と変容とを語りあかした秀抜なコラムとエッセイ六十篇!
内容説明
かつては贋千円札事件の被告として、世の中をお騒がせした超・前衛芸術家。そして今は、独自のポップアート風の文体が光る芥川賞作家。そば屋で読むならマンガよりスポーツ紙、国旗はなぜ呉服屋で売っているのか、日本人には“閉所安眠症”の者が多い、などなど、特異な視線の持続と変容とを語るコラムとエッセイ60篇を収録。
目次
歌は世につれ…
マンガを見る場所
虫の墓場
国旗の空白
カメラの民族
猫のエントロピー
ズレている
放物線上のガリ切り
過保護のパロディ
親が楽しむ
てのひらに毛糸の感じ秋の空
ふけいかい
「千円札事件」前後
長かった雨
本と墓石〔ほか〕