文春文庫<br> ワルシャワ貧乏物語

文春文庫
ワルシャワ貧乏物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 307p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167387013
  • NDC分類 914.6

出版社内容情報

豊かさとは何か、貧乏とは何か?物と心の間を改めて考えた七年間のワルシャワぐらし。自分でもやしを作り、豆腐をこしらえながら体得した、したたかな主婦の知恵

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ted

8
'79年8月刊。日本語講師の夫に随って'67年から7年間滞在したワルシャワでの暮らしを綴った生活奮闘記。ポーランド語もできない普通の主婦が慣れない地で創意工夫と根性で食材を調達し、日本の料理を次々と作っていく様は実に痛快。文章は上手くはないが旺盛な好奇心と逞しさが全体に横溢し、読んでいるこちらまで楽しくなる。梅干・豆腐・納豆など日本人としての嗜好に飢えていたのがその原動力なのだが、本当は現地の食材を使った当地の料理を食べるのが健康には一番よいのだと思う。現在のワルシャワはどう変化しているのか興味が湧いた。2012/07/10

Yumi Ozaki

4
ポーランドが社会主義国だった頃にポーランドでの暮らしぶりを書いたものでした。まだソ連時代にロシアに滞在した時のことを思い出しました。とっても大変だったけど、みんなで助け合って暮らしたものです。保存食の作り方や薬草の利用などは今でも参考にしたい内容でした。2022/07/20

たてろーる

3
1960年代の社会主義国の物資不足の中での日本人中年主婦の苦労話。物資不足なのでなんでも直す、掘り出し物を見つけたらすぐ買うという暮らしがとても興味深い。そしてワルシャワの人々と助けあって暮らす様はとても心温まる。

アラスカ

3
非常に面白かった!。50前後のおばさんが70年代の物のない時代に夫の仕事のためにポーランドで7年間暮らした思い出。この年で、ネットのない時代に、戦前に発行された植物辞典と百科事典を参考にありとあらゆる手段と行動力で日本食を手作りしていくバイタリティはすごいの一言。2017/01/08

まーちん

3
日本食を欲するあまり豆腐や味噌を自作、何キロもの数の子を干したりするのは日本食手に入らない今の海外在住日本人と変わらない。でも浴衣の糊とかお煎餅まではさすがにいないかなー。ネットのない時代だから情報や日本語に飢えている分、観察力、吸収力も凄まじいように思う。おもしろい。2015/10/04

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