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文春文庫
横浜異人街事件帖

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  • サイズ 文庫判/ページ数 311p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167370237
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「人生意気に感じるのもよいが、ほどほどにしておけ」―義侠心にあつく悪には情容赦ない岡っ引の衣笠卯之助。柔術は渋川流、剣術は直心影流の達人だが、女には滅法弱い。そんな卯之助が、維新前夜、開港まもない横浜を舞台に、与力の塩田正五郎と力を合わせて、難事件をつぎつぎに解決してゆく痛快熱血事件帖。

著者等紹介

白石一郎[シライシイチロウ]
昭和6(1931)年、釜山に生れる。早稲田大学卒業。62年、「海狼伝」で第97回直木賞を受賞。平成4年、「戦鬼たちの海」で第5回柴田錬三郎賞を受賞。11年、「怒涛のごとく」で第33回吉川英治文学賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

冴子

24
「海将」が良かったので、久しぶりに白石一郎作品を読んでみました。 面白かったです。時代設定が珍しく、事件を簡単に解き明かす事件帖というよりは、時代を読み解くという感じ。ドラマ仕立てにしたら面白いものになりそうな気がします。2018/12/23

minazuki

18
「横浜開港160周年限定復刊」だそう。(1刷は2003年9月) 横浜近郊に移り住んでから、横浜という書名を見るととつい手に取ってしまう。幕末、開港間もない横浜、外国船がやってきて、外国人が移り住む。江戸その他からも人がやってくる。当然事件が起きる。そんなこんなの話、おもしろかったです。2019/01/06

タツ フカガワ

14
異国人の居留地として解放された横浜で、元南町奉行所の切れ者同心でいまは沖中仕を差配する衣笠卯之助が関わる7話の事件簿。珍しい設定で面白く読了。ときどき出てくる神奈川奉行の松平石見守が妙に格好良かった。2020/02/10

TheWho

13
時は幕末開港まもない横浜を舞台に、元江戸南町奉行同心で沖仲仕の差配をやってる主人公が遭遇する難事件を、海を題材にした歴史小説家が描く、連作短編集の痛快熱血事件帖。元同僚の与力の誘いで沖仲仕の差配の傍ら秘密の岡っ引きを引き受けた主人公が、人買い事件の解決を皮切りに、朴訥で純情無垢な英国青年、生麦事件に絡む話、西洋人の中にいる南京人と言われる支那人、借金を重ねて出奔する陽気な米国人、阿片密輸の顛末、そして堂々とした洋妾の最後を含む7篇の物語。風雲渦巻く幕末の横浜で異人と庶民が織り成す情感溢れる一冊です。2015/12/09

ヤマセミ

7
白石さん初読み。もっと軽い話かと思っていたが、一話一話が重厚でじっくり読ませる。強くて影のある主人公はカッコいい。幕末の横浜のバタバタした空気が伝わってきた。生麦事件もリアルだった。2017/03/13

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