出版社内容情報
こよなく野球を愛する人々に捧ぐ名品短篇集。ミステリー仕立てあり、ＳＦ調あり。球場に夢と希望をかけた男たちが醸し出す爽かさ
内容説明
深夜の後楽園球場。ここに一人の主がいる。引退の二十五年後も自前のロッカーを保持する巨人軍往年の名選手Ｋ。夜警の「ぼく」とＫとの出会いと別れを描く表題作をはじめ、新潟にプロ球団が発足する近未来小説「Ｋ．Ｔ．」など、こよなく野球を愛する男たちが紡ぐ物語全六球。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号１０＠せばてん。
22
1995年7月2日読了。筆者は赤瀬川原平のお兄さん。1995/07/02
たーくん
9
再読。→→→深夜の後楽園球場。ここに一人の主がいる。引退の二十五年後も自前のロッカーを保持する巨人軍往年の名選手K。夜警の「ぼく」とKとの出会いと別れを描く表題作をはじめ、新潟にプロ球団が発足する近未来小説「K.T.」など、こよなく野球を愛する男たちが紡ぐ物語全六球。 2017/10/07
Kaz
8
野球を題材にした短編集。近未来（といっても30年前の作品）のプロ野球を描いた「Ｋ.Ｔ」がお気に入り。松竹梅の３リーグ制１８球団という夢のような設定にもかかわらず、出てくる選手は、江川、荒木、槙原、掛布、金村、篠塚・・・！！たまらんねえ。古すぎて、私ら世代より下はあまり楽しめんかもしれんが、野球好きにはお薦めの一冊です。2015/06/12
あらあらら
3
ロッテファンで川崎球場も何度もいったのでとても懐かしく、新人古川！ってことは落合がいた最後のシーズンのことだなとひとりで楽しんでしまった。2024/01/17
青海老
1
登場人物が全員舞台俳優みたいで、なんとなく古い映画を見ているような感覚でした。悪く言えば感情移入できなく、また良く言えばメリハリが際立っている。 解説にあって合点がいったのだが、作品の中の時代と作品を産み出した時代 が切り離せないとあり、だから私には少し異質な昭和時代として映ったのだろう。 野球小説ではなく野球にまつわるエトセトラって感じで、水島新司よりはあだち充、H2よりはナイン寄りですね。 しかし内容がどれも少し薄かった。人間の一瞬を切り取りすぎて、全容が追えないから小さくまとまって見えてしまった。2016/06/03
