内容説明
チベット人が苦手な匂い。東京のひるめし問題とチベッドでのフライド・エッグ騒動。世界いい宿わるい宿。南の島で会ったそのスジの人。吉野川で対面したすっぽんの首。旅における排泄と睡眠の考察。南の島の木の話…などいつもの痛快面白シーナ節に、作家としてデビューする前後の、秘められたるエピソードが紹介される。
目次
ガンズとカツオ
チベットにおけるフライド・エッグの煩悶
旅の宿
チンポコ島滞在記
すっぽんの首
たびのねるだす
南の島の木の話
アタマのもんだい
ノブゴロドの怪夜
犬猫雑記
五万トンの紙吹雪
オペラ座通りの怪人
8と16の物語
初めて書いた本
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
作家。「本の雑誌」編集長。昭和19(1944)年、東京生れ。著書は「犬の系譜」(講談社、吉川英治文学新人賞受賞)、「アド・バード」(集英社、日本SF大賞受賞)ほか多数
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たーくん
9
あたまからしっぽまで痛快面白話。チベット、モンゴル、シベリアでの話から、近所に生息する犬や猫との交流に至るまで、どこにいても旅人・椎名誠の痛快エッセイ集。2017/05/08
kinkin
9
椎名誠さんの本は、重すぎずしかしいろいろな本の紹介や面白話が詰まっている。私も入院中によく読みました。2012/07/18
佐々陽太朗(K.Tsubota)
9
いつものとおり、日常をスルドク見つめるシーナさん独特のエッセイです。シーナさんが若く流通業界紙の編集長をしていた頃の話も出てくるので、シーナ・ファンには嬉しい。それにしてもシーナさんの排泄に関する考察は結構奥深い。本書に収められた「たびのねるだす」を読んで「ウーン……」とうなられた方は、他のエッセイ集『ロシアにおけるニタリノフの便座について』を読まれることをお薦めしたい。たしか劉邦の皇后呂太后が憎らしい愛人に対して行った「人豚」というすさまじいリンチの話が載っていたと思います。怖ろしい話です。2010/07/06
nontama9
8
大爆笑ポイントは数カ所だけですが、椎名さんはいろんな国、地域でかなりサバイバルな体験が豊富なので、私のような引きこもり(汗)にはどれも興味深い話ばかりです。途中かなりきょーれつな話があり、不覚にもその直後お腹がすいてしまって仕方なくカレーを(できる限り何も考えないようにして)食べました(笑)2013/01/18
ソラ
7
内容(「BOOK」データベースより) チベット人が苦手な匂い。東京のひるめし問題とチベッドでのフライド・エッグ騒動。世界いい宿わるい宿。南の島で会ったそのスジの人。吉野川で対面したすっぽんの首。旅における排泄と睡眠の考察。南の島の木の話…などいつもの痛快面白シーナ節に、作家としてデビューする前後の、秘められたるエピソードが紹介される。 2009/04/03