文春文庫<br> 赤眼評論

文春文庫
赤眼評論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 227p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167334024
  • NDC分類 914.6

出版社内容情報

デカパンはなぜ廃れたのか。目クソ、鼻クソ、耳クソのうち一番汚いのはどれか。日本人にはなぜサングラスが似合わないのかなどあくまで身辺雑事をふかくドーサツする無類の評論集 解解・沢野

内容説明

世の中にはボーッとしていると何もわからないコト、物体、考え方というものが充満しているが、じゃあよく考えたらわかるか、というとやっぱりわからないものが沢山ある。こういうものやことをじっくり考えた男が、最後に血走った眼で月をながめ、サビシク吠える、というようなことがこの本には書いてあるのだ。

目次

ボールペン
国鉄問答
アメリカのオババ
さらばデカパン
ゆうべの残りのめし
ミミカキ絶讃
生ビール
洋式バス
休日診療
近ごろの蚊
ユメの夢装置
男女どもよ
演歌
超能力少年
ひるね
問題CF〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

101
1982年から1983年にかけて「オール読物」に連載されたエッセイをまとめた本・椎名誠氏はいろんなことに怒っている。そしてそれは昭和真っ只中、対象はいろんな物事だ。国鉄の忘れ物対応、電話機のカバー、スリーピース、昼間テレビドラマ、男性かつらにサンオイル、おしぼりに他。書かれたのが昭和だけに読んでいるといろいろおもしろいことに気づく。国鉄自体もう存在しないし、電話機のカバーもほぼほぼ絶滅、スリーピースをきている人も減った。今は流行が早いぶん廃れるのも早いので起こっている間もないですね。^^2023/02/05

nobody

17
誰かが椎名誠を“自殺を禁じられた太宰治”と評したが、太宰よりも清少納言といった趣きである。「カラオケその他」ではおそらく1983年上半期の色んなものを表彰しているが、「プロレス界ではタイガー戸口」。この感覚は超絶である。私はかなり詳しくプロレスを知っているが当年戸口は全く何も目覚ましいことをしていない。「男女どもよ」は少し毛色が違う。後に『週刊金曜日』編集委員となる問題意識が垣間見える。本当に長年の間様々な旅先へもって歩き、雨や汗やさらに布製栞の青色まで染みついていたのをやっときっちり読了、感無量である。2018/06/18

佐島楓

17
シーナさんのこの頃のエッセイが好きだ。読み逃していた本書、電車内などで読まないほうがいい。かなりの確率で数回は吹き出すからである。気分転換にぜひどうぞ。2013/09/27

あび

8
椎名氏は都会に出ると怒りで眼が赤くなるそうだ。解説の野沢さんが最後に書いていた。また、キャンプなどをして山にいる時はいつもの優しい椎名さんに戻ると。この気持ちはよく分かる。僕も都会に出ると眼が赤くなりそうになる。とにかく疲れるし、嫌な気分になる。2016/01/11

みん

1
エッセイはあまり読まないほうであるが、椎名氏の辛口過激エッセイのようなので購入。予想にたがわず、身近なものを、おもしろおかしく、鋭い切り口で書かれていて満足のいく一冊である。時代的には古い(この本自体が1987年初版)内容だか、現代でも楽しく感じるエッセイであった。2015/09/02

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