文春文庫<br> ローマ

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文春文庫
ローマ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 1冊/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167329037
  • NDC分類 237
  • Cコード C0121

出版社内容情報

ネロ、キリスト、ミケランジェロ…幾多の英雄、天才、美妃たちが活躍した永遠の都、厚い歴史に秘められたローマの姿を内面から探る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mahiro

11
最初はローマの街歩き的な内容から歴史についていて描き、ピエタ辺りから都市ローマとは離れた内容になって行く。ピエタによせる著者の思い入れの深さからマグダラのマリアを含むキリストに従った女達や、原始キリスト教団の形成と布教のためローマに向かったマリア達。私の期待した展開ではなかったが、美術を鑑賞するためにもとても参考になった。サッコ=ディ=ローマの刧掠の凄まじさ、世界大戦も含めてそう言う危機を幾たびもくぐって今のローマがあるのだ。2019/10/05

aisu

8
アマゾンで「古代のローマしか書いてない!」という酷評があって、(ミケランジェロの時代も書かれてるやん?)と思ったが、後半は初期キリスト教の話で終わって…あれ?となった。その当時のローマの感じがわかって面白かったけど、確かにローマはそれだけではない…でも本一冊では語りつくせないし…2019/11/30

まーくん

6
ローマは皇帝のローマ、教皇のローマ、統一イタリア王国のローマという三層のローマから成っている。その三層のローマをどのようにして目の前に展開している現代のローマとして理解できるか難問だと言う。ミケランジェロのピエタとマグダラのマリアについて深く考察していて非常に興味を持った。ただ、具体的な内容については、キリスト教についての知識もない、ほぼ無神論者にはハードルが高すぎ完全に消化不良。ピエタはかつて一度見てるのだが、漫然と。猫に小判(ちょっと違うか?)。ともかく反省。2017/10/16

うえ

4
93年刊行本の文庫版。ローマをネロ、ミケランジェロ、マリア伝説などを中心に語る。ローマのコロッセオは意外と出来たのは遅く前29年だったそう。それが紀元64年の大火で焼失し、ネロが建て直した。そこからネロ治世と悪名。キリスト教徒の虐殺へと話は進む。ミケランジェロの時代、彼は「共和国政府の要塞建設司令官となり、サン=ミニアートの城塞建設に建築家としても優れていた腕を生かしていた。」それと同時にカルヴァンらの活動を説明。そして、ローマ人口を三分の二にしたカール五世による世紀の大量虐殺、ローマ刧掠が語られる。2023/01/05

bittersweet symphony

3
ローマの歴史を語る的な本のようですがミケランジェロのピエタ像を出発点にして、マグダラのマリア論・初期キリスト教における女性のグループの考察をするのが後半の1/3を占めていたりします。そこから帝政時代のローマでのキリスト教受容の話につながり、本の前半のネロのキリスト教迫害の話につながるという私の好きそうな構成になっていました。まぁタイトルからはとても連想できない内容ですが(冒頭に都市ガイド的なあまり読み応えのない文章がついていてこれがそのあとの展開の免罪符だったのでしょうね)。2007/03/11

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