文春文庫<br> 帝王学―「貞観政要」の読み方

文春文庫
帝王学―「貞観政要」の読み方

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  • サイズ 文庫判/ページ数 220p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167306090
  • NDC分類 335.13
  • Cコード C0195

出版社内容情報

平和な“守成の時代”における組織の活性化やリーダーのあるべき条件など、ビジネスマンにとって喫緊の問題を、埋もれたリーダー学の教科書・貞観政要に基づいて教示。(深田祐介)

内容説明

平和な「守成の時代」に、どのようにしたら組織を活性化できるか。リーダーはいかにあるべきか。リーダーとして終りを全うするにはどうすべきか。こうした今日の経営者・指導者にとって最重要な問題に関して、古来日本人の“リーダー学”の教科書として読まれてきた『貞観政要』に基づき、その要諦を教える。

目次

いま、なぜ『貞観政要』なのか
「兼聴」―情報を呼て上げる
「十思」「九徳」―身につけるべき心構え
「上書」―全能感を捨てる
「六正・六邪」―人材を見わける基本
「実需」―虚栄心を捨てる
「義」と「志」―忘れてはならぬ部下の心構え
「自制」―縁故・情実人事を排する
「仁孝」―後継者の条件
「徳行」―指導者に求められるもの

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

81
「貞観政要」の原著は1000ページ、だそうです。なるほど本書が入門書であることに肯けます。しかし入門書にしては面白いですね。「十思」「九徳」はともかく、「守文」は原著を読まないとダメかもしれません。しかし、その前に出口治明さんが「貞観政要」について書かれているので、もうちょっと寄り道しようと思います。2017/03/12

ヴェルナーの日記

39
前々から貞観政要を読みたいと思っているのですが、さすがにいきなり、あの分量を読破するのは抵抗を感じる。なので、ダイジャスト版というわけではないのですが、山本七平氏の本書を手に取ることにした。同氏の著作は、平易な文章でありながら、難解な概念を解説することに長けていて、本書も例外ではない。本書の主眼は、創業と守成について、どちらが困難を伴うのか。その違いは何なのか。など、多くの例えを引きながら、分かりやすく解説している。貞観政要に取り組む入門として最適な一書ではないだろうか。2015/07/26

koji

21
20ぶりに再読しました。最近山本七平を何冊か読み返しています。日本人論、組織のあり方を考える上で「今こそ考えるべきこと」がきちんと書かれており、その慧眼に改めて驚かされています。さて本書。タイトル通り「組織におけるあるべき権力の承継」が主眼ですが、著者の慧眼は「権力が分散された民主主義の下では大衆が最も権力を握っており、これをどうコントロールするかが最も重要で厄介な問題」と捉えていることです。SNS全盛の現代は正にそうですね。本書にある「六正・六邪、十思・九徳」を心掛けることができれば変わっていくでしょう2019/06/06

モッタ

16
★★★★☆ 草創と守文と孰れが難き。2013/03/15

Tomoichi

10
唐の時代に書かれ北条政子や徳川家康が愛読した「貞観政要」を山本七平流に読み解く。組織のトップはどうあるべきか?時代が変わっても問題は変わらないとい事がわかる。守成は難しい。2014/08/31

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