文春文庫<br> 一下級将校の見た帝国陸軍

個数:

文春文庫
一下級将校の見た帝国陸軍

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年03月28日 17時48分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 345p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167306052
  • Cコード C0131

出版社内容情報

帝国陸軍の奇怪極まる組織の実態を、北部ルソンで野砲連隊本部の少尉として酷烈な体験をした著者が、徹底的に分析し追及した力作

内容説明

「帝国陸軍」とは一体何だったのか。この、すべてが規則ずくめで超保守的な一大機構を、ルソン島で砲兵隊本部の少尉として酷烈な体験をした著者が、戦争最末期の戦闘、敗走、そして捕虜生活を語り、徹底的に分析し、追及する。現代の日本的組織の歪み、日本人の特異な思考法を透視する山本流日本論の端緒を成す本である。

目次

“大に事える主義”
すべて欠、欠、欠…。
だれも知らぬ対米戦闘法
地獄の輸送船生活
石の雨と花の雨と
現地を知らぬ帝国陸軍
死の行進について
みずからを片づけた日本軍
一、軍人は員数を尊ぶべし
私物命令・気魄という名の演技
「オンリ・ペッペル・ナット・マネー」
参謀のシナリオと演技の跡
最後の戦闘に残る悔い
死のリフレイン
組織と自殺
still live,スティルリブ、スティルリブ…
敗戦の瞬間、戦争責任から出家遁世した閣下たち
言葉と秩序と暴力
統帥権・戦費・実力者
組織の名誉と信義

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

121
フィリピン戦線で少尉であった作者による日本陸軍の分析。単に日本陸軍と言う組織だけでなく、日本人の精神面や思考にも及ぶ。読了して驚くのは、現代も変わらぬ思考が続いていること。現代では会社と言う組織の面子の為に、無茶な予算や計数目標が設定される。末端の社員にまでは現実が行き渡らない。その為、実際に目標が達成されなければ倒産の可能性があるとか、現実の危機には至らない。戦中の日本が徐々に失陥する南方に敗戦と言う現実を見ないように努めたと同じ。現代も本音と建前が大事にされている。日本人の暗部に光を当てた労作だろう。2020/06/18

trazom

111
高橋源一郎さんが「飛ぶ教室」で紹介されたのを機に、数十年ぶりで再読する。少尉としてフィリピンで終戦を迎え、収容所での捕虜を体験した山本さんの赤裸々な文章。若い頃に読んだ時は、事大主義、員数主義、先例主義、二重基準、気魄演技、仲間ぼめなど、無責任・無反省集団としての帝国陸軍の実体に絶望的な感想を抱いたものだが、社会人としての経験を積んだ今読むと、これは帝国陸軍固有の問題ではなく、組織や社会が根源的に有する普遍的な課題だと理解できる。更にそれは、日本人独特の風土として現代まで連なっている。歴史的名著だと思う。2022/11/08

レアル

94
著者の体験から帝国陸軍の内部事情を冷静に観察し、その構造を批判している。この本は歴史を知る意味だけでなく、現代を生きる参考としても学ぶ事が多かった。彼が指摘した問題点は興味深い。ノンフィクションながら読みやすく一気に読んだ。2014/05/06

おたま

51
以前『この国の戦争』(加藤陽子・奥泉光対談)を読んだ折に紹介されていた本。太平洋戦争末期より戦後まで、フィリピンのルソン島にて砲兵隊の少尉として従軍した著者の体験記であり、考察の書。1976年に単行本が発行されているので、戦後30年ほどの省察を経て、日本の帝国陸軍がいかなるものであったかを、透徹した視点で批判している。戦場での体験の凄まじさにも圧倒されるが、帝国陸軍(総じて日本軍)に対する根底的な批判の深さに驚く。2022/08/06

金吾

41
○末期の日本陸軍を体験談も加え、冷徹に分析しています。ここに書かれている無責任、実態無視、虚飾、自転、見せかけ、公私混同等の話は現代でも思い当たることは多く、日本組織や民族の変わらない短所なのかも知れないと感じました。2023/11/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/530578
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。