内容説明
「現代かなづかい」の不合理と不徹底と論理的混乱は、「表記法は音にではなく、語に随ふべし」といふ全く異種の原則を導入したことから起つた。この原則に基く歴史的かなづかひの合理性、論理的一貫性を具体例を挙げて論証、国語問題の本質を剔抉して学界、論壇、文壇に衝撃を与へた不朽の名著の再刊。
目次
第1章 「現代かなづかい」の不合理
第2章 歴史的かなづかひの原理
第3章 歴史的かなづかひ習得法
第4章 国語音韻の変化
第5章 国語音韻の特質
第6章 国語問題の背景
著者等紹介
福田恒存[フクダツネアリ]
大正元(1912)年、東京市本郷に生れる。東京帝国大学英文科卒業。中学教師、雑誌編輯者、大学講師などを経て、戦後、文筆生活に入る。評論、劇作、翻訳の他、チャタレイ裁判では特別弁護人を務め、自ら劇団「雲」(後に「昴」)を主宰し、国語の新かな、略字化には生涯を通じて抗した。他方、いはゆる進歩的文化人が猖獗を極める中、保守派論壇人の中核として旺盛な活動を展開、昭和55(1980)年に「『平和論の進め方についての疑問』以来の渝らざる原論を貫く評論活動」に対して第28回菊池寛賞を贈られてゐる。昭和31(1956)年、ハムレットの翻訳、演出で芸術選奨文部大臣賞、昭和28(1953)年に戯曲『龍を撫でた男』で第4回、昭和36(1961)年には「私の国語教室」等の評論で第12回、昭和43(1968)年にはシェイクスピア全集の翻訳で第19回読売文学賞を受ける
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