出版社内容情報
繰り返し見る幻から、願いの叶う"使者の杖"を授かった少年、長じて悪疫を世界にまきちらしては自分でなおす万能の医師になったが
内容説明
あれほど心から信じていたサンタクロースの幻想が打ち砕かれたあと、六歳の少年ビリーの前に現われたものは、異教の神マーキュリーと名のった。そして、死んだ鳥の翼をくくりつけた一本の杖を残していった―“カデューシアスの杖”。それに呪いをかければ、願うことがすべてかなう。が、それには大きな代償もともなう…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Jeanie
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「悪の教典」はこの本の二番煎じにしかすぎない、という評を読み手に取ったが、なんとなくどの部分かは予測しながらも、上巻だけでは比較されることがピンときていないまま。主人公の年齢のせいか、マイキーという古い映画が重なる。2012/08/24
inugamix
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[購入本] これは手放すんじゃなかった…。医療&言語魔術系ホラーファンタジー。韻文を呪文として癒しの力を発動する“カデューシアスの杖”は、悪意に満ちた残酷な等価交換をももたらし、世界を蝕んでゆく。杖を手に入れた少年の成長と数奇な人生の物語。