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文春文庫
歴史をさわがせた女たち 日本篇 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 295p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167200404
  • NDC分類 281
  • Cコード C0195

内容説明

歴史をつらつらながめてみると、日本の女性はいつも弱かったわけではありません。和泉式部、淀君、北条政子、持統天皇、清少納言、出雲のお国、紫式部―日本史上有名な女性三十三人をとりあげ、確かな史実にユーモアをまじえて綴った愉快な女性日本史。キュウクツな歴史の定説を覆しのびやかな実像を描きだした不朽の名著。

目次

愛憎にもだえた女たち(和泉式部―王朝のプレイガール;孝謙女帝―栄光の中の孤独 ほか)
ママゴン列伝(淀君―豊臣家の猛母;橘三千代―日本一の売り込みママ ほか)
強きもの―それは人妻(一豊の妻―超大型のスタンドワイフ?;秀忠夫人・お江―戦国の世のツヨイツヨイ女性 ほか)
女が歴史を揺さぶるとき(卑弥呼―女王は目下の成長株;持統天皇―理性的で果敢なる女帝 ほか)
ケチと浪費の美徳(松下禅尼―ご立派!ケチケチ・マダム;光明皇后―日本一の浪費夫人 ほか)
勇婦三態(巴・板額―男まさりの女武者;神功皇后―幻のジャンヌ・ダーク ほか)
裏から見た才女たち(紫式部―高慢なイジワル才女;清少納言―ガク振りかざす軽薄派 ほか)

著者等紹介

永井路子[ナガイミチコ]
大正14(1925)年、東京に生れる。東京女子大学国語専攻部卒業。小学館勤務を経て文筆業に入る。昭和40年、「炎環」で第52回直木賞受賞。57年、「氷輪」で女流文学賞受賞。59年、第32回菊池寛賞受賞。63年、「雲と風と」で吉川英治文学賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

修一郎

105
大河ドラマが始まったけど何の知見もないのでちょこっとでも予備知識を入れておこうと思って読みました。紫式部についてはちょびっと。藤原道長様に誘われたのよっていう経験が空蝉のモチーフだったなんてことが書いてあります。33人もの歴史上の女性について触れていて新しく知れて楽しかった。しかも史実を読み込んではこんなキャラだったのよっていうコメント付き。日記なんてものを残す人は自己顕示欲が高いのだ。新顔は阿部簾子・藤原薬子。大河ドラマ向けとしてはもうちょっとほかの本も読むことにして,これはこれでよし。2024/01/14

Smileえっちゃん

57
永井さんの歴史小説良いですね。日本史に残る33人の女性達を永井さんの視点で書かれていて、文章も硬くなく、ユーモがあって面白かったです。それでいて、あくまでも史料に忠実に書かれています。全く知らない方もいたので、興味ある方を長編で読んで見るのも面白いかと思います。一豊の妻、亀姫、天璋院、紫式部と清少納言の対比、今までと違った見方が出来ました。歴史の苦手な方もさらっと読めるかと思います。 2021/03/13

ちゃいろ子

43
美女たちの日本史より、更にたくさんの女たちが描かれている。 知らなかった女性の逸話も多く、楽しく且つ勉強になった。 そしてもっと深く知りたいなぁと思った女性も。 やはり、今興味があるのは女帝たちなので彼女たちの物語は印象深い。 また、紫式部と清少納言ももっといろいろ知りたい!!読みたい!と。 一般的には悪女と言われてしまっている女性についても永井さんの高い識見と洞察力で否!と。流石です!また、静御前を悲劇のヒロインなんかではなくレジスタンスの舞姫!と書かれていて納得。何度も読み返したい一冊になりました。2022/07/30

№9

33
男にとって女とは本当に不思議な存在だ。(でもその逆、女性たちが男たちを不思議な存在などとは思いもしていないと思う。)歴史の影に女性あり、あいや歴史を学んでいく過程で思い知らされていくのは、女性たちのその存在感である。本編は女性の手による歴史に実在した女性たちの物語で、そのぶん遠慮や余計なヨイショがなく、楽しめた。出来るだけ史実の資料による、とあるがそこは女性らしい「主観」らしきものもあふれていて(エッセイであるからだろうけど)、微笑ましい。女性たちの面白さとはまさにその主観性にあるのだから^o^2013/12/23

ロマンチッカーnao

26
先に『女性たちの貧困』を読んだ。最貧層の女性たちの貧困すごすぎた。そして、救うべき体制があまりにもひどすぎた。結果、読み終わり、精神的に落ち込んだ。そこから這い上がる為に、元気な女性の話しを読みたいと思い、この作品を読んだ。ずいぶん前の本だけど、元気な姿の女性をみれてなんか救われて気分になりました。2015/10/06

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