出版社内容情報
ついに関白・豊臣秀吉となる。しかし、天下統一を遂げた瞬間から戦国バブルの崩壊が始まる。天下を取った男が夢の先に見た光と影
内容説明
信長、本能寺に死す。―この時、秀吉は泣き叫びながらも考えた。「信長様の下で出世するという三十年間抱き続けてきた夢が、今は消えた。俺は信長様の夢を実現しないといけない。夢を変えよう」。大返しを果たした秀吉は明智光秀を山崎で撃破、続く賤ケ岳の合戦で柴田勝家をも葬り去り、いよいよ天下取りに乗り出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文章で飯を食う
4
本能寺の変と、それに続く中国大返し。秀吉の最もかっこいい頃。面白いね。2014/08/10
Ryuji
4
★★★★☆第三巻は秀吉という人物が人生最大の転機となる、本能寺の変~山崎の合戦~賤ヶ岳の合戦まで。この頃になると信長に一途に仕える常に一生懸命で純粋な秀吉の姿は無くなり、権力者としての秀吉になっていく。信長が作ろうとした新しい時代に逆行して古い権威にすがろうとした明智光秀、光秀の失敗はこの古い権威を捨て切れなかったことだろう。また秀吉の成功の影には、羽柴秀長・蜂須賀小六・黒田官兵衛の3人が欠かせない。2014/02/01
川上 大樹
1
秀吉に学ぶことはとても多い。2016/05/07
ura2wa
1
信長が死んだ・・・2011/09/27
9rikaz00
0
秀吉とがんまく(石川五右衛門)は再会するが、かつてがんまくから多くのことを学んだ秀吉が、理想に燃えて現実を見ることができなくなった五右衛門を見る視線が悲しい。今でいうなら上場企業の役員に上り詰めた秀吉と、オッサンになっても学生運動を続けている五右衛門との間はもはや会話が成り立たないほどに隔たってしまっていた。羽柴秀吉にとって、織田家という企業での出世こそが夢であり、人生の全てであり、信長という神に喜ばれることが存在意義であった。そして今、神が死んだ。男は夢を超える。2020/04/17