文春文庫<br> 花のあと

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文春文庫
花のあと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167192235
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

娘盛りを剣の道に生きたお以登にも心中ひそかに想う相手がいた。女剣士の昔語りとして描かれる異色の表題作のほか佳品七篇を収む

内容説明

娘ざかりを剣の道に生きたある武家の娘。色白で細面、けして醜女ではないのだが父に似て口がいささか大きすぎる。そんな以登女にもほのかに想いをよせる男がいた。部屋住みながら道場随一の遣い手江口孫四郎である。老女の昔語りとして端正にえがかれる異色の表題武家物語のほか、この作家円熟期の秀作7篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

341
なんと温かな時代小説。どれも秀逸であるが、ベストはと問われれば、迷わず『冬の日』を挙げる。寒い冬の夜に再会した酌婦は、昔の幼なじみだった。中年を過ぎたふたりは、それぞれ人並み以上に世間の荒波にもまれて。ラストがとにかく素敵で、思わず身ぶるいしてしまう。そこここに描かれるエロチシズムも、さすが藤沢周平。2018/02/03

ヴェネツィア

191
主に'80年代に書かれた短篇を8つ収録。中では表題作(表紙の絵もこれ)が断然秀逸。藤沢周平の数ある短篇の中でも特に優れ、印象に残るものの1つだろう。芥川の「地獄変」のように、語りにおいて老人の回想形式をとったことも成功しているし、なによりも主人公の武家娘の以登が魅力に溢れている。武芸に秀でているのも痛快だし、彼女の「忍ぶ恋」もまた、けなげで哀切感を誘いつつも、見事なまでに自己完結しているのである。「雪間草」の松仙もそうだが、この集では封建社会の中にありながらも、女性の主人公の自立性を見事に描き出した。2012/11/19

ケンイチミズバ

139
何度も、繰返し読んでも新鮮で心に響く藤沢周平の描く人の営みの世界。引退した泥棒の敵討ち、版元を金儲け一点張りだとくさす英泉の言葉は上の空、既に次の構図が浮かぶ広重、苦しい台所事情を抱える藩で金策に失敗し責任をかぶろうとする藩士、病弱な大店の亭主に男としての不満を抱く女房、不逞な養子のしたこと、女の自分に本気で剣術の手合わせを受けてくれた男への淡い気持ち、それを吹っ切る潔さ、男女を超える友情のような、なんとも清々しさ。人それぞれの思いが現代と何ら変わらない不変の人間模様、空模様。一番心を打つのは花のあと。2019/09/20

ALATA

133
映画を見て気になり購読。海坂藩と市井の町民の人情噺短編集。表題作の桜の花咲く季節の情景模写が素晴らしい。凛とした美しさを持つ以登女の華やかさと剣の達人に手合わせを願う一途なところが儚げでいい感じでした。他に病いに倒れた姑を見舞う「寒い灯」、幼馴染と思わぬところで再会する清次郎「冬の日」が好み★5※河内屋庄兵衛殺しの謎を追う「疑惑」が著者に珍しいミステリー仕立てでお得でした。2022/03/17

抹茶モナカ

130
武家もの、町人ものがバランス良く収録された時代もの短編集。映画化もされた表題作『花のあと』が語りの工夫もあって、良かった。強い女性が多く登場する本だったなあ。大衆小説と思っていたけど、藤沢周平さんの作品は読んでみると、さすがに作家を生業にしている事はある、と思わされる。2013/11/09

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