文春文庫<br> 聖徳太子 〈1〉 - 日と影の王子

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文春文庫
聖徳太子 〈1〉 - 日と影の王子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 406p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167182236
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

性に憧れ、政争を忌みながらも、着々と理想国家建設に励む聖徳太子。その赤裸の実像を豊かな知識と雄渾なスケールで描いた話題作

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

59
『磐舟の光芒』のラストを物部守屋側からではなく、蘇我馬子側から見た前半。そしてその続きを馬子側にいた厩戸皇子の視点からの後半。ここに登場する厩戸皇子は聖人君子的な青年ではなく、煩悩に溢れたどこにでもいる男子。ただ皇子という恵まれた環境を捨てるつもりはないが、血族や身分に関わらず「人間平等」や「能力主義」が大切と、他の皇子と考え方が全く違うところが後の聖徳太子の片鱗をうかがわせるかな。馬子のやり方に疑問を持ちながらも、皇子だけに我儘一杯、いろんな失敗を重ねて育つ厩戸皇子。素直に面白い。次巻へ。2018/03/07

さら

18
登場人物の名前が漢字ばかりで読む速度がグンと落ちました^^; 後に聖徳太子と呼ばれる厩戸皇子。まだ1巻で17歳の若者(当時は立派な成人かもしれませんが…)。これから彼がどのように馬子とわたりあっていくのか楽しみです。2014/09/05

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17
*聖徳太子1巻*物部氏に勝利した蘇我氏の絶頂期が幕を開けた。逆らえば…たちまち命を失うこの状況下で、厩戸皇子(聖徳太子)の孤独な闘いは静かに始まった。時の天皇すら傀儡にする老獪な大古狸・蘇我馬子を相手に、果たして彼はどう挑むのか!?(紹介文・他より)――日本史上の超有名人物、聖徳太子。実在説、非実在説から…役職名説と諸説は様々ですが、本作では実在の人物、14歳の厩戸皇子として、実に泥間臭く、人間的魅力溢れたタッチで描かれております。 ⇒続き2014/03/23

13
聖徳太子が厩戸皇子であった少年の頃を描いた作品。聖人と後に呼ばれる片鱗を少しずつ見せながら、やはり子供っぽい未熟を隠さない。そんな成長を描くって人物表現としてかなり難しいと思う。2017/10/08

くっちゃ

9
磐舟の光芒のラストがそのまま冒頭の部分になっており、続きとも思えるような構成。しかし、あんなに詳細に描かれていた物部合戦がほぼ厩戸の心情の描写などで費やされており、守屋の出番はほぼ無し。しかしその辺は磐舟の~の知識を活かして脳内補完。あと当時の貴族と奴との隔絶。自分は聖人ではないと割り切り、冷めた視点を持ちつつも、ハタとの出会いを通じて考え方が変わっていく厩戸。奴も自分達も同じ人間であるという、当時としては革命的な平等思想。恵まれた環境を捨てる気は更々ないという気持ちいいくらいの利己的な面を持ちながら2016/10/08

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