文春文庫<br> 無影燈〈上〉

文春文庫
無影燈〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 361p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167145194
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

外科医の直江は、なぜ大学病院の講師の職を捨てたのか。酒を飲み女性たちと関係を続ける彼には人知れぬ秘密が隠されていた……。

内容説明

直江は大学病院の講師まで務めた優秀な外科医であったが、何故かエリートの道を棄て、個人が経営するオリエンタル病院の一医師として働いていた。どこかニヒルな影のある直江に惹かれた看護婦の倫子は、やがて彼と深い関係を持つようになったが、それでも容易に人に心を開こうとしない直江に恐れのようなものを感じていた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

42
再読。渡辺氏に初めて触れた作品。医療小説としての面白さは抜群。レントゲンの影の謎の解明は下巻へ。

ぱなお

17
中居正広と竹内結子主演のドラマ『白い影』の原作本。ドラマを観ていて原作本を読みたかった。脳内では直江先生を中居正広のイメージで読んだけど、遠からず近からず。感情を全く表に出さず秘密主義な面はイメージには合うけど、本の時代的なものからか直江先生がもっと年長に感じる(家で着物着てたり)。謎めいていて冷たく、身勝手だけど腕は良く、医者として患者への向き合い方が正しくはないけど理屈に思いがちゃんとある。そんな直江に魅力を感じて惹かれる女たち。嫌だけどわかる。だって小橋先生の正義感は正しいけど、魅力を感じないもの。2022/04/23

richiy

11
以前「白い影」というタイトルでドラマ化した際に視聴していました。竹内まりやの主題歌が好きでした。上巻は大学病院に在籍するほど優秀な医師である直江が色々な女の人に手をだす話、というと非常に薄っぺらいカンジになってしまいますが直江の内面がなかなか見えなくて気になります。2016/03/17

まめねこ

9
謎があるのに、他の目に余る行動に惑わされながらも、徐々に謎が明かされていく様が良かった。医学的に助かるのに、医療では助けられないのは・・・残酷だと思った。そして、そういった環境の中での開業医は、経営を考えなくてはいけないので、大変なのだなと思った。正義だけでは、医療はなりたたない。患者として考えさせられました。そして、謎はどう暴かれるのか・・・下巻に続く。2017/01/14

Mami Matsumoto

5
渡辺淳一さんの作品はやはり初期の医療ものが好きだけど、この無影灯が一番グッとくる。2015/05/31

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