出版社内容情報
部下を思いやる"仏の平蔵"をしみじみと描く一方、"鬼"の一面もまた十分に楽しませてくれる──池波正太郎ファンに贈るこの二冊
内容説明
女はいきなり甚助へつかみかかり「何をしやがる」立ちあがった甚助に突き飛ばされると、「か、敵討ちの約束がまもれぬなら、わたした金を返せ、返せえ!」白眼をつりあげて叫んだ―。逃げ廻る甚助に旧知の平蔵は助太刀をするが、事は意外な方向に展開して行く。女心の奇妙さに、さすがの鬼平も苦笑い。花も実もある鬼平の魅力。
目次
おしま金三郎
二度ある事は
顔
怨恨
高萩の捨五郎
助太刀
寺尾の治尾衛