出版社内容情報
もと武士らしい男が開く「権兵衛酒屋」の女房が斬られ、亭主は女房を置き去りにして逃げた。その謎を追う平蔵に危機がせまる…
内容説明
その居酒屋には名前さえついていない。土地の人びとは「権兵衛酒屋」と呼んでいる。亭主はもと二人差であったらしい。長谷川平蔵がそこへ立寄った日に、「権兵衛」の女房が斬られ、亭主はいずこかへ逐電した。何かいぶかしい―。謎を探る平蔵に迫る怪しい影は、ついに鬼平を斬った。特別長篇「鬼火」、満を持して登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yonemy
2
事件の始まりは、鬼平には珍しく「俺としたことが...」が続くが、与力同心密偵の力を合わせた人海戦術で、謎を追い詰めていく。江戸時代の通信手段は「人便」なので、いかに信頼できる人間関係を広げていくか、それに尽きるのですね。権兵衛酒屋の夫婦らしき二人の、他者から悪意から逃れきれなかった運命が悲しい。2021/02/14
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
2
図書館で借りる2015/12/28
ろかす
2
泣くを起こす所から始まる物語。 敵が強かった!この緊迫感よかった~2014/12/26
HaruNuevo
1
二作目の特別長編。江戸を舞台にした極上のミステリ。名前さえついていない居酒屋の主人夫婦が突然襲撃されるところから、謎が謎を呼び、大きな唸りとなって一気にクライマックスへ。特別長編だけあって、キャストも脇役総出演。2020/03/25
Yorihisa Wakayama
1
長編いいよね。でも最近鬼平がお勤めに疲れて来たのが気がかりだ。2020/01/28