出版社内容情報
罪を憎んで人を憎まぬ平蔵の浮世との"しがらみ"の第三巻は─麻布ねずみ坂、盗法秘伝、艶婦の毒、兇剣、駿州・宇津谷峠、むかしの男、霧の七郎、五年目の客の八篇収録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文章で飯を食う
8
これぞ、娯楽小説の王道。2010/10/12
仮面堂
3
絶望や悲嘆に直面したときは、それにふさわしい情緒へ落ちこまず、笑いたくなくとも、先ず笑ってみるがよいのだ。/もう何度目かの再読。2018/08/17
でーじ
3
火付盗賊改方を一時解任され、京都へ旅に出た平蔵だが、行く先々で事件に巻き込まれる。留守を預かる妻・久栄のもとにも曰く付きの男が現れ…。|平蔵の身にシリーズ最大といってもいいぐらいの危険が及んだ「兇剣」は本当にハラハラした。今巻では木村忠吾が大活躍。平蔵の行き届いた気遣いに度々感心・感動。作者による長谷川平蔵の人物紹介、「あとがきに代えて」収録。2012/02/16
文章で飯を食う
3
前の話と絡んだりしておもしろい。2011/06/12
HaruNuevo
2
第3巻は傑作揃い。巻頭の「麻布ねずみ坂」では、池波さんの別シリーズ「仕掛人藤枝梅安」での敵役である大阪の香具師の元締 白子の菊右衛門が登場するし、平蔵がひとりばたらきの盗賊に弟子入りしたり、平蔵の奥方 久枝さんが主役となる話もあったりで、誠にバラエティに富む巻である。2019/11/06