出版社内容情報
中国という"聖域"攻撃を主張するマ元帥をトルーマンは遂に解任。北進か和平か戦局の変転は著しい。舞台は板門店に移された。休戦協定調印にいたる凄まじい暗闘
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
飯田健雄
43
児島襄「朝鮮戦争」I,II,III巻ともすべて読みました。一冊500ページ、きつかった。同じ民族が憎悪の塊となって、骨肉争う激戦、死闘、大量虐殺、拷問、こんな世界史他にあったでしょうか。北朝鮮軍のソウル侵攻から始まり、アメリカを主体とする国連軍によってソウル奪回、さらに中朝軍による再奪回、さらなる国連軍による再奪回でソウルは焼け野原。結局、それで国境線は北朝鮮軍が侵攻以前の国境に落ち着く。勝利なき戦争。死者は双方あわせて300万人。70年近く経っているが、本当に祖国統一出来んの?今の私の読後感です。2019/09/15
がんぞ
6
「良民虐殺事件」は共産ゲリラに加担した疑いの村民を婦女幼児含めて皆殺しというベトナム虐殺先行例。軍隊だけでは手薄だろうと男子を召集して訓練も補給もせず数万人を餓死させた「防衛隊事件」も酷い話で銃殺された五人はスケープゴートに過ぎない。李承晩は小人が大過をなす典型で「戦禍の代償として統一を求める」「分断は将来の禍根となる」と休戦に断固反対して、竹島を侵略し在日引き取りを拒み将来に禍根。休戦交渉と巨済島捕虜反乱事件など、奇妙に機密が漏れる。「クーデター」で軍隊を用いて国会議員多数を逮捕したりしては正統性に疑問2013/06/24
丰
1
19840825