文春文庫<br> 夜中の乾杯

文春文庫
夜中の乾杯

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  • サイズ 文庫判/ページ数 265p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167138073
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

例によって博引旁証、古今東西の人物のエピソード、ゴシップから手品のように人生の英知を引き出す甘口辛口極上エッセイ三十一篇

内容説明

チャップリンとダリのヒゲは、どう違う。なぜ関東では豚を食べ、関西人は牛肉を好むのか。源頼朝エイズ説。「ロビンソン・クルーソー」のデフォーは危険思想家だった…。例によって博引旁証、古今東西の人物のエピソード、ゴシップから手品のように人生の英知を引き出す甘口辛口の極上エッセイ31編。

目次

男大学
草雲ゑがく
ケインズと伊東光晴
ヒゲを論ず
肉食の研究
教授会
無帽論
共同体と似顔
性的時代
ユートピア
入社試験
月下美人
酒を論ず
不言実行
胴あげ考
正岡子規と富士正晴
女の背広
女傑
もう1つの名前
駅弁とビール
蔵書印
褻語考
ダイナマイト
マランゴ
船玉様
自動販売機
ロイアル・キス
夕立
ゲームとルール
日本的方法
ウナギ文の大研究

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

63
ウナギ文(鰻を注文する際の「僕は鰻だ」という文)の大研究という随筆があり、文法の話かと思っているとそうでもなく、色んな話題を巡り歩いて結局はこの例文が日本人に好まれる理由について述べている。具体的には、松下大三郎の発明の話から始まり、広告の英文と枕草子による比較文化論を試みた後、チャップリンの映画と食事の関係に目を向け、日本人の動物好きと変身譚に言及し、最後は漱石の『猫』に触れて終わる。丸谷さんの小説にもこの調子で書いたものがあり、斬新だなあと思ったことがある。遊び心に溢れた小説をもっと書いてほしかった。2018/01/14

KAZOO

10
丸谷さんのエッセイ集です。最近集中的に読みなおしていますが、これも雑誌に連載されていたものを1冊の本にまとめられたものです。男大学とかケインズと伊東光晴、蔵書印など興味をそそるエッセイが並んでいます。最後の「ウナギ文の大研究」変わった日本語の文法論であり、一読の価値があります。2014/06/04

TakeROC

3
エッセイの名手、初の丸谷才一にのぞむ。口語体を排除する独特な文書。しかし、違和感なく僕の脳は変換できたようだ。文書が上手くて、密度濃く同じページ数の本と比較すると、読むのに時間がかかった。おそらく著名な方が、友人知人として登場するが、知らない人ばかりで脳内キャラ確立できずに、爆笑できずにいる。もっと仲良くなりたいので、他の作品もトライしたい。うなぎ文サイコーですよ。2012/03/17

ゴリゾウ

0
面接の部屋にはいると、委員が七八人、馬蹄形に並んでいて・・前後左右から雨あられと、いろんな質問をする。そこで小檜山さんは立ちあがって、二三歩さがり、・・「質問したい方は手をあげて」『入社試験』(P86) #15141990/06/16

天来

0
ぶちお

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