出版社内容情報
麻薬コネクションがアメリカに挑戦してきた。手のこんだ陰謀に、戦争以上に緻密な作戦と火器で対抗するジャック・ライアン
内容説明
「大統領、大国がその気になったら何ができるか、やつらに思い知らせてやるべきです」国家安全保障問題特別補佐官の一言に大統領は気持を動かされた。アメリカ全土をむしばむ国際麻薬カルテルの魔手に対抗すべく、こうして軍とCIA、FBIをそひかに巻きこむ精鋭部隊の編成が始まった。それは宣戦布告なき戦争の幕開けだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
65
ジャック・ライアンシリーズ。米国と麻薬シンジケートとの戦い。「大国がその気になったら何ができるか、やつらに思い知らせてやるべきです」トムクランシーの作品の中に流れてのは「大国アメリカ」「強いアメリカ」で、この後のシリーズでジャックライアンの出世とともに、だんだんそれが鼻についてくるのだけれども。こういう悪に対する「強いアメリカ」は悪くない。シリーズの中でも上位の面白さ。★★★★
bookkeeper
49
★★★★★ 再読。ヨットでの殺人事件を発見した沿岸警備隊。新たな恋を見出したFBI長官秘書。コロンビアに潜入する作戦部隊…それぞれの舞台で進行するエピソードは麻薬カルテルと米国の直接対決へと向かっていく。攻守が目まぐるしく入れ替わり、決着はまだ見えないが、下巻の盛り上がりが今から約束されている感じ。いいよ、いいよー!長いけど最高。ライアンは敬愛する上司が病に倒れ、引き継ぐ責任の余りの重さに悩んでいる状態で、まだストーリーに絡んでいない。最初から仕事に見合う人なんていないとの慰めが、今の自分にも沁みる…。2024/03/15
ヤーマ
11
クラーク、シャベスと凄腕のCIA現場要員がコロンビア麻薬カルテルに対峙する。複雑に絡み合う組織と正義が彼らの運命を翻弄する大作上巻。いつも後半に出番が来るライアンはまだ活躍しない。2020/12/04
ハッチ
10
★★★★☆トム・クランシーと言えば本作か『レッドオクトーバーを追え』が有名なので読んでみた。麻薬カルテルと全面戦争に突入するアメリカを描いている。2019/01/03
コージ
5
再読。コロンビアの麻薬カルテルを潰す極秘作戦がCIA、軍を中心に秘密裏に進められる。陸軍から選ばれた精鋭としてドミンゴ・シャベス初登場。極秘作戦のため大統領他一部のCIA、FBI、軍の人間しか知らない。ジャック・ライアンは癌に侵され入院中の上司、グリーア情報担当副長官の代行という立場にあるが蚊帳の外、今回の作戦を知らされていない。上巻はゆっくりと物語が進むが下巻は麻薬カルテルとの全面戦争となるはず。下巻へと進む。2019/08/21