出版社内容情報
夜、眠れないというのはどういうことなのだろうか?軽妙なユーモアの中に、文化と人間への深い洞察をこめて、このやっかいな現代病の核心に迫った長篇エッセイ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kaz Kon
1
自称やぶ医者の精神科医と不眠症患者の診察室での対話。昭和の本だが、「不眠の診断と治療について」ではないので、書かれた時代をさほど感じさせず、読み物として面白い。人間の睡眠は家畜的睡眠であると。2014/01/16
うちこ
1
ものすごく面白かった。期待以上にもほどがある。 著者の診療室に不眠症だという「Iさん」が訪れ、その対話でお話が展開していきます。「こころの診療問答エンターテインメント」とでもいうのかな。「おわりに」の章で、精神科医である著者さんが医師としてまとめを書いているという構成です。 ストレスなく、ぐっすりしっかり眠りたいという小市民である必要も、眠らなきゃいけなくなったら寝ればいいよねという英雄である必要もなくて、まずは儀式にとらわれることをやめてみたらいいみたい。2011/06/10