文春文庫<br> 武田三代 (新装版)

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文春文庫
武田三代 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 263p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167112356
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

天下に名をとどろかせた甲斐の武田家。風林火山を旗印にしたこの強大な騎馬軍団は如何にして生れそして滅んだのか。信虎、信玄、勝頼という武田三代にまつわる様々なエピソードの中から埋もれた真実が明らかになる―“信虎の最期”を始め、著者の代表作「武田信玄」の基礎をなしたともいえる七篇を集めた短篇集。

著者等紹介

新田次郎[ニッタジロウ]
明治45(1912)年長野県生れ。本名藤原寛人。無線電信講習所(現在電気通信大学)卒業。昭和31年(1956)年「強力伝」にて第34回直木賞受賞。41年永年勤続した気象庁を退職。49年「武田信玄」などの作品により第8回吉川英治文学賞受賞。55年2月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とん大西

122
カリスマ信玄の隆盛、そして背中合わせの滅びのカタルシス。武田家といえばそんなイメージをいだいています。その殆どが50年以上前に発表された短編集ですが、ツボを押さえた読み味はまさに巨匠のそれ。エンタメを意識しながらも硬質な筆致が哀愁感を際立たせる。武田三代-信虎、信玄、勝頼のAnotherHistory。若き信玄の智謀と武田家の内紛をフィーチュアした「異説晴信初陣記」が面白い。腹心の板垣や忍者の深謀遠慮がニクいほど効いてます。2021/01/20

Book & Travel

45
この夏休みの山梨行きのお供にした本。かなり以前に読んだ『武田信玄』よりも前に書かれた、武田家に纏わる短編集。古い作品だが読み易く、丁寧な人物描写と背景に描かれる甲斐の風景が味わい深い。信玄に追放された信虎が、勝頼の代に甲斐に戻る模様を描いた『信虎の最期』や、山本勘助・軍師否定説を掘り下げた『まぼろしの軍師』、最後に武田を裏切る穴山梅雪と黒川金山に纏わる『武田金山秘史』など、ツボを突いた題材が、武田を書き尽くした著者らしい。武田勝頼と武田家滅亡については、史実の研究がどうなのか、もう少し詳しく知ってみたい。2019/08/16

Tadashi_N

38
狂気の父を持つ息子、偉大すぎる父を持つ息子の話。戦を制するのは武力だけではない。2018/01/25

detu

35
新田次郎『武田信玄』全四巻を読んだのはかなり以前でした。先頃、別作者の勝頼の最期の短編を読んでまた、武田信玄に興味が湧いてきた。本書は短編七作、かなり古い出版にも関わらず読みごたえは抜群。甲斐、信濃を思い浮かべながら近いうちに『武田信玄』を再読したい。2018/09/17

抹茶モナカ

32
信玄と信虎、勝頼と信玄。武田家三代の父と子の物語。短編歴史小説集なのだけど、年代順に収録されてはいない。短編小説単体でも楽しめるけれど、長編『武田信玄』と併せて読んだ方が良さそうな感じ。わかりやすい文章で描いてあるので、サクサク読める。歴史小説にしては、読みやすかった。2016/03/06

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